曇りがちながら連日の真夏日、東京に出て午前テニス、午後はポリャンスキー&ロシア国立響、と言ってもあのスヴェトラーノフのゴスオケではなくて、ロジェストヴェンスキーの率いていた文化省オケの現在形、紛らわしいネーミング(邦訳、わざと?)はやめて欲しいものです。
プログラムは何とチャイコ4,5,6番の一挙演奏、この3曲を一気に聴くのは初めての体験、指揮するポリャンスキーも未知の指揮者です。
7月18日(土) 芸術劇場
ポリャンスキー&ロシア国立響 チャイコフスキー Sym4番、5番、6番
最初の2曲はHr4,Tp2,Tb3、6番のみHr5,Tp4,Tb3、オケは全体的にまずまずのレベル、弦ではVnがいい鳴り、最初の4番はTpがいきなりいい吹きっぷり、ポリャンスキーは表情が時に個性的で、テンポ設定は更に個性的、2楽章はゆっくりで表情豊か、3楽章は速め、終楽章はテンポのオンオフ激しめ、ただブラスの爆発度低め、ラストの追い込みも無し。
続く5番は全体にブラスやや抑えめ、何故か第1楽章中盤と終楽章コーダでピッコロTp使用(先日の旧モスクワ放響と同様、やや謎)、テンポは遅く、特に第1楽章第2主題(第3主題?)の遅さは強烈、第2楽章Hrソロは見事、続くワルツは寝ちゃいました、済みません、終楽章も遅め、コーダの爆発度も低め。
最後の6番はブラスが本日で1番の吹きっぷり、特に第1楽章中盤クライマックスTbの下降音型が豪快、テンポはやはり全体に遅め、第3楽章は期待程激しくなく、棒を降ろさず終楽章へ、ここは普通のテンポ、と思ったら後半突然倍速に!まさに未曾有のテンポ(笑)、コーダでのTbコラール時は棒を振っていなかった感じ、その後低弦の刻みを明確にしつつラスト1音が消えた後の黙祷は10秒程度、しかもその後拍手には応えず、すぐ舞台袖へ退席、この曲に対する何らかの思い入れか、その後戻ってきて応えてました。
終演後外は雨、池袋駅の山手線ホームから見上げると、パルコの上に見事な2重の虹、内側の虹と外側の虹では色の順番が逆なのを改めて認識。
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