2015年8月14日金曜日

ほぼホラー、1編だけ本格との融合 - 三津田信三「赫眼」

 青春18切符による帰省、先日も書きましたが、北陸新幹線開業に伴い、金沢以北の北陸本線(地元民にとっては天下の北陸本線が!)第3セクター化されていて驚愕、よって上越、信越回りでの18切符帰省は不可能に(涙)。

 泣く泣く風情の少ない東海道回り、茨城からだと乗り換え11回、13時間の旅、ようやく小松着、天気はよさそう。

 本日は帰省の旅に携えた本から、メステリーとホラーの境界領域に住む筆者、ホラー寄りの短編集です。

赫眼 三津田信三
 収録作はほぼ全作品ホラー、通常短編の合間にショート・ショート怪談実話?が挟まる構成、映像作品ならともかく、文章のホラーを楽しく怖がれないジジイになってしまったせいか、唯一ミステリーテイストのある「灰蛾男の恐怖」が出色だった印象。

 ホラーを楽しめる(怖がれる)かどうかは感性の問題かと思われますが、子供の頃から比較的ホラーは好きで、TV「怪奇大作戦」や日野日出志の漫画「地獄の子守唄」(「少年画報」だったか)をリアルに怖がり、「エクソシスト」「ヘルハウス」をゾクゾクしながら楽しんだのに、今やその頃の想像力・感性は失われてしまったようです。

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