「台風が熱い空気を運んで来る」との予報は大外れして連日の最高25度割れ、おまけに朝晩は20度を割り、これは7月上旬以来ひと月半振り、リアルに寒い。
構内の紫のムクゲ、例年より早く咲いたせいか、数日前からもう殆ど花が見えず、まだ8月なのに、例年なら10月まで咲くんだけど…。
本日は訳あって春頃まとめて読んだ米澤作品の落穂拾い、比較的文庫化されて間もない未読作を先日100円棚で発見、即読了したもの。
リカーシブル 米澤穂信
訳あって都会から母の故郷に引っ越してきた少女の目を通し、何となく町に感じる違和感や弟の未来予知的能力の謎が土地の民話や過去の怪死事件とリンクしてゆき、やがて恐ろしい相貌が浮かび上がります。前半の青春小説的な部分は著者の作品をまとめて読んだせいかやや食傷気味になっていたのですが、そこまでの伏線が一気に収束しタイトルの意味が明らかになる終盤は圧巻、そして驚愕の真実と論理はまさに泡坂妻夫の世界!
やはり米澤穂信は侮れません。
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