2019年3月9日土曜日

桜咲き始める頃のマーラー10番全曲 - 齊藤栄一&オーケストラ・イストリア

 最高16度台とポカポカ陽気の休日の午後、池袋でインストイベントに寄った後、三鷹でアマオケでマーラー10番クック版。

 開演前、三鷹駅近くで地下の怪しい(けれど美味しい)鶏そば店を訪問、その店の近くの大きな桜の木がもう2、3分咲き!

 演奏するは水響を筆頭として一橋大オケのOBOGがいくつか擁する外郭団体のひとつ、今年は現役とも連動し"国立(くにたち)マーラー音楽祭"と称して正月の恒例9番を皮切りに、今回の10番、秋冬に8番、2番と4団体によるシリーズ企画らしい。

3月9日(土) 武蔵野市民文化会館
 齊藤栄一&オーケストラ・イストリア マーラー Sym10番 クック版全曲
 弦はVlaと2ndVnを入れ替えただけの対向配置、Hr5,Tp5,Tb4、演奏は全体にまずまずの安定度、Hrトップがなかなかの美音、女性Tpトップは難所を何とかクリア、終楽章序盤のバスドラが激しい打ち込み、そして終楽章はいつ聴いても泣けます。

 最後の1音が消えた後、指揮者がまだ黙祷してるのに拍手を始める人約1名、周りの冷たい視線(たぶん)にも負けず、指揮者が諦めるまでずっと拍手し続ける鋼のメンタルな方でした(笑)。

 恥ずかしながら、先日CSでガムゾウ編10番をフィーチャーした番組での金子建志の蘊蓄を聞くまで、10番がサロメの動機とトリスタンの"愛の死"動機に満ち満ちているとは知りませんでした。トリスタンなんか、終楽章冒頭の泣かせるFlソロ(個人的にはマーラーの書いた最も美しい旋律)だけでも、3-4回は入ってます!改めて「君のために生き! 君のために死ぬ!」という書き込みが心に沁みます。

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