本日はアマオケのマーラー2連荘、まず国立(くにたち)マーラー楽友協会で9番を聴いてきたところ、とてもよかったです。これから夜は杉並公会堂でモーニングフィルの2番です。まずは記事のみにて。
ところで今Yahooのトップニュースを見たら、地元茨城で竜巻が発生し、大停電、死者も出たとのこと。
<続き>
この日は昼過ぎまでは晴れ、最低12度台最高25度台と高めで連日の夏日、午前練習、午後アマオケと典型的休日パターン、電車もホールも冷房が入っていて泣きそうになりました。
午後はアマオケのマーラー2連荘、どちらも本番直前に数回リハをやるだけで実演に臨む(たぶん)オケです。午前中のテニス時から風が強く、1時少し前に上がって向かったのは一橋大のキャンパス、同大オケの外郭団体「国立(くにたち)マーラー楽友協会」によるマーラー9番です。
ただここは「年末に第9を、但しマーラー」なる団体、実際この年末年始も9番をやったのに、何故かGWにもやるとの情報を得ての参戦、会場で配られたパンフにその事情が記されていました。
どうやらここ数年は現役大学生中心のメンバーで9番をやっていた(曰く「若人」第9)ため、OBOGの不満が蓄積され、今回OBOG中心のメンバーで臨むことになった(曰く「おとな」第9)とのこと。
また同協会発足の契機は(自分の9番原体験でもある)あのバーンスタインがたった1度BPOを振った9番のFM中継だったとの由、そして今回は同協会20回目の9番とのこと(発足29周年ですが中断などあるため)。
5月6日(日) 一橋大学兼松講堂
齊藤栄一指揮国立マーラー楽友協会管 マーラー Sym9番
新春同様2ndVnとヴィオラを入れ替えたタイプの対向配置、Tp3本、Tb3本、Hr4本とブラスはアシ無し最小編成、弦はVnが7名+8名とやや少なめにしてはよく鳴り、低弦はそこそこ数が揃っていてゴリゴリ鳴ってました。そして各パートの安定度は学生中心の時とは段違い、終楽章のブラスの爆発度も高く、ここ数年で1番印象が良かった前回公演と比べても格の違いを見せ、同協会の9番中でも1番良かった印象です。解釈で印象深かったのは、第1楽章後半、HrとFlの掛け合いの部分の真ん中あたりで3rdTpがやたらとデカイ合いの手を入れていた点と、終楽章クライマックスでブラスの爆発後に弦が叫ぶ部分ではブラスと一緒にVlaがと弦バスがやめ、チェロが1小節やってやめ、Vnが残るんですが、チェロの音の切り際では大見得を切っていた点(こんなの初めて!)です。結尾で音が消えた後の黙祷は10秒程。
さすがにお客さんはオケの団員よりも少ない数でした(笑)。
終楽章の頃には雷鳴がゴロゴロ、終演後外に出ると舗道は濡れており、その雨を境に気温も急激に下がってました。
パンフにあったゲーテ「ファウスト」の金言がこの企画の全てを表しているので転記します:
よわい重ねて人は愚かな子供に返るとは俗言
年老いてわれらは真の童心を得るのです。 (柴田翔訳)
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