2015年9月30日水曜日

ハイティンク&LSOのブルックナー7番

 実家から夜行バスを乗り継いで定時には職場復帰、すっきりと晴れてますが気温は最高23度台、2日続いた夏日も途絶(涙)。

 構内では、例年より遅くまで頑張っているサルスベリもさすがに衰えてきた反面、例年より早く勢いを失っていた紫のムクゲが粘り腰でやや盛り返してます。

 夜は昨日急遽入手したハイティンク&LSOのブルックナーへ、ハイティンクを聴いたのは過去に2度、最初は日記を書き始める前、2004年のドレスデン・シュターツカペレとのブルックナー8番、解釈や表現は癖の無いものだったこと以外余り印象に残ってませんが、とにかくドレスデンのオケの音が均一で美しかったことが鮮烈な記憶、しかもそのサウンドはルイージ、ティーレマンなど他の指揮者では聴けてません。

 2度目はシカゴ響との英雄の生涯、ショルティとのコンビは別格として、バレンボイムとのコンビよりずっとCSOのブラスの豪快さを引き出してました。

 それ以来、自分の中でハイティンクは「そのオケをそのオケらしい音で聴かせる指揮者」というレッテルです。LSOとはどうでしょうか。

9月30日(水) ミューザ川崎
 ベルナルト・ハイティンク&ロンドン響 モーツァルト PC24番、ブルックナー Sym7番
 オケは対向配置、前半モーツァルトのソリストはコロコロした音のマレイ・ペライア、苦手曲の後ゆえアンコールが無くてホッ。後半ブルックナーは中央から左にHr5本、その後列に専業のワーグナーチューバ4本、右奥にTp4,Tb3(推定)がいましたがRAからはブラインド、ハイティンクは標準的テンポ(たぶん)で余り癖のない表現、第1楽章ブラスは抑えめ、木管はどのパートも上手ながら個性薄めのニュートラルな響き、弦はチェロは豊かでしたが1stVnに輝きが足りない感じ、席位置(2階RA)のせいかも。第2楽章だけチューバが右奥から左奥、ワーグナーチューバの隣へ移動、ここでの弦の見せ場はメリハリ付けずソフトな表現、一方終楽章になると弦は一転してエッジ立てまくり、ブラスもTpがかなりの吹きっぷりになって音場が拡大、ただTb(ここ数年いた女性トップは不在)が最後まで余り吹かず、全体的にはそれなり、それでもクライマックスへ向けて寄せては返すハイティンクの設計が巧みで、なかなかの高揚感がありました。アンコールは無し。

 ある意味、上手だけど余り個性が無い(指揮者によっていろんな色に変わる)というLSOの"個性"が出た演奏だったのかもしれません。

 残念ながら空席が目立ってました。あと、最近多くなった「拍手は余韻が消えてからお願いします」的場内アナウンスが無かったせいか、音が消える前に拍手が始まっちゃってました。

 ミューザのPブロック、2階RAブロックはサントリーの同じ位置と比べ、上の空間が広いせいかかなり音が散漫になる印象、ここだと3階のRAの方が好みです。

 帰りは東京駅から高速バス、本日これに乗るのは2度目。

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