よく晴れましたが惜しくも日中は20度に届かず、このところ朝夕は10度を下回る日が増えてきて、半袖短パンがキツくなってきました。
けれど職場の2種のムクゲは勿論のこと、サルスベリすら頑張ってまだ花を付けているのでまだ夏、ってことで依然夏服で外出、目指すはKAAT、マリー・シュイナール"春の祭典"に参戦です。
バレエやダンスは守備範囲外ですが、以前Angelin Preljocajの"春の祭典"を新国で観てそのエロティックな演出(振付?)に度肝を抜かれて以降、食指が動けば予算内でトライしてみることにしています。
今回はネット上でよく見かけていたマリー・シュイナールの怪しげな"春の祭典"が生で観られる、ってことで気にはなっていたのですが、いかんせん定価はそれなりにする、ってことでヤフオクや掲示板をチェック、いい席をほぼ半額で譲っていただいての参戦、そして会場は何となくハイソな響きのするKAAT、足を踏み入れるのは初めて。
石川町で下車、"美人過ぎる店主"で評判のラーメン屋に寄って(空振りして)から、地図でざっくり県民ホールの手前、と認識し意図した場所に行ってみると、何とそこにあったのはNHKのビル! あれっ?
地図認識能力が衰えたのか、とうろたえることしばし、周りを彷徨いましたが何のことは無い、KAATは同じビル内でした。
先日の芸劇プレイハウスと違い、全席にかなりの傾斜が付いていて視界の確保が考慮された設計が嬉しく、いただいた席は3列目の中央と良席、おまけに1列目は撤去されており実質2列目、しかも自分の前だけ前列のお客さん不在、とほぼ最前列感覚を満喫、誕生日のせいかツイてます。
10月25日(日) 神奈川芸術劇場 (KAAT)
カンパニー マリー・シュイナール 「春の祭典」「アンリ・ミショーのムーヴマン」
前半がお目当て「春の祭典」、オリジナルは20分ほど序章があるらしいのですがそれは割愛してストラヴィンスキー部分のみ、男女5名ずつ、全員が黒ショーツのみ、暗闇から次々とスポット照明を浴びてのソロダンスが連なり、やがて群舞へと発展しつつも、最後まで基本は個々のダンスの連続体、個性的で妖しい振り付けの中、特に鳥をイメージさせる動きが印象的、宣伝で見るトゲとも角とも見えるデバイスを着ける箇所は少なく、生贄の乙女など春の祭典のストーリーとも無関係(たぶん)、全編鍛え上げられた肉体の迫力で魅せます。ただ約1名太めでやや締まりの無い体型の男性ダンサーがいて、しかもそこそこ重要なパートを演じていたのがちと不思議。
休憩を挟んで「アンリ・ミショーのムーヴマン」は(有名らしい)ミショーの詩画集から、いたずら書きの様な形象が次々と背景の白スクリーンに黒で投影され、黒装束のダンサーがそれを形態模写する、という行為がずっと続きます。ソロで始まり、ダンサーを変えてゆき、そのうち時には2人で、時には全員で、とバリエーションはあれど、30分このパターンが延々続くので途中飽きました(笑)。がラスト5分は暗転、それまでに出たイメージが白黒反転しかつ早回しで再投影され、ダンサーも白黒反転、白ショーツ1枚になってストロボ風スポットライトの下で高速ダンス、という趣向になって目が醒めました。
ハルサイをダンスで観る時は途中つい音楽に聴き入ったり、第2部前半静かな部分では緊張感を失ったりすることが多いのですが、35分ただ圧倒されて一気に魅入ってしまいました。
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