デュトワ&N響でローマ3部作を聴いた後は、ソヒエフ&トゥールーズ・キャピトル管のみなとみらい公演です。
12月8日(土) みなとみらいホール
トゥガン・ソヒエフ指揮トゥールーズ・キャピトル管 バラキレフ イスメライ、ストラヴィンスキー 火の鳥、リムスキー=コルサコフ シェエラザード
最初は(多分)初めて聴くイスメライ、リャプノフ編とのこと、急緩急で元気な10分、Tpが4本もいました。続くストラヴィンスキーは1919年版組曲、Tpが減って2本になり、Hrは1本増えて5本に、やや遅めテンポで部分部分はシャープな表現、特に終曲の前半が遅く、途中テンポアップしてのファンファーレでのTbの豪快な鳴り、最後のコラールのブラスの爆発度、そしてラスト1音のケレン味たっぷりの長さが本日の白眉。
後半シェエラザードはブラスの本数は火の鳥と同じ、冒頭の1音から豪快に鳴らし、やや遅めのテンポベースに独特な強弱や思い切ったタメなどアク強めの表現、弦はやや音量が無い反面明るく瑞々しい音色で、美人コンミスのVnソロは清純系、木管は味のある系、3年前の来日時は棒を持たずゲルギーっぽい指揮ぶりでしたが、今回は棒を使用し左手のヒラヒラも無し、終楽章もやや遅めだったのに終盤ピッコロソロ後のパウゼから低弦に移る箇所から急速にテンポアップ、クライマックスでのブラスは全開一歩手前ながらまずまずの迫力で最後のドラの一撃にかぶせたHrを長く強めに残す表現が印象的、静かになり最後の1音が消えた後、ソヒエフは棒を上げたまま15秒の黙祷、この曲でこの長さは初めて。アンコールは2曲、まずドヴォルザークのスラブ舞曲第1番?をかなりアク強めに、続いてカルメン前奏曲を歯切れよく。
実はこの公演、ハシゴする人を配慮した(?)のか、休日なのに開演は夜7時半と遅め、その前のデュトワ&N響が重量プロの割には早く終了し、時間が余って渋谷で寄ったとんこつラーメンでは、うっかり大さじ一杯のニンニクを投入。
(自分では気付かなかったんですが)かなりニンニク臭かったらしく、みなとみらいでの隣席女性、気が付くと「火の鳥」の頃にはハンカチで顔を押さえており、後半はどこか他の席へ行ってしまわれました。本当に申し訳ありませんでした!
明日は上記コンビの第2弾、幻想Symです!
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