2013年1月21日月曜日

セゲルスタム&読響の豪壮5番

 で夜は在京メジャー5番対決の後半戦、セゲルスタム&読響です。このコンビのマーラーは、完成度高かった1番、緻密だった9番、ド迫力の2番個性的な7番と外れ無し、何故ここ数回は1日のみの公演なのかいつも疑問です。

1月21日(月) サントリーホール
 レイフ・セゲルスタム指揮読響 モーツァルト PC23番、マーラー Sym5番
前半モーツァルトではVnが澄んだ音色、いつも程はデカく見えなかった(巨漢セゲルスタムが隣にいたせい?)、白いドレスのソリスト菊池洋子はアンコールにセゲルスタムの作品を。そして後半マーラー、Tpソロ(長谷川さん?)は朗々として見事、このブリリアントな音色と鳴りのよさは在京メジャーNo.1なのでは、Hrソロは堅実系でなかなか、そしてObソロが存在感たっぷり。セゲルスタムはかなり遅めテンポをゆらしながらじっくり歌い、頻発するタメに加えて通常無い場所でのパウゼまで、オケもしっかり鳴らして(縦の線は余り揃わないながら)野太い響きは豪快にして壮麗です。第4楽章での中間部の旋律のエッジの効かせ方と後半部での止まりそうな遅いテンポが印象的、かなり遅く始まりそのまま遅め基調で出し入れした終楽章、クライマックス2度のコラールは、かなり速め→長ーいアウフタクトから遅め&減速、と昨日のインバルと同パターン、ただTp筆頭にブラスの鳴りは本日の方が上、第1、2楽章含めトータルでは国内オケ同曲史上最高クラスの鳴りのよさを満喫しました。

 構成上の区切りとなる第3楽章の前と後、2度に亘って音合わせしたのがプロでは珍しかったです。

 今回の5番対決、ハイレベルな争いでしたが、ブラスの鳴り至上主義の自分としては、本日のセゲルスタム&読響に軍配を上げます、ホールの差もあるでしょうけれど。

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