2013年5月9日木曜日

インバル&都響の剛毅なブルックナー9番

 いやあ、ドームで3タテだなんて、盆と正月が一緒に来た感じ。

 朝は最低6度強とやや冷え込みましたが、よく晴れた日中はどんどん上昇してジャスト25度!ポカポカ夏日となりました。構内ではショウブだかアヤメだかカキツバタだか分かりませんが、紫、白、黄色の花が今を盛りと咲き誇っています。

 昼休みの壁打ちは5分程でボールをフェンス外打ち込み終了(涙)、外に出ると植え込みのツツジのうち、小さい花の方はすっかり盛りを過ぎ、大きい花の方が丁度ピークを迎えた感じです。

 夜は奇特な知人からの頂きモノで、インバル&都響のブルックナーに急遽参戦となりました。

 ブルックナーは守備範囲のど真ん中ではないため、予算2000円以下でヤフオク連敗し、諦めていたコンサート、わざとなのか、たまたまなのか、9日に9番を重ねたプログラムです。

5月9日(木) 東京文化会館
 エリアフ・インバル指揮都響 モーツァルト PC9番、ブルックナー Sym9番
前半はモーツァルト、ソリストは紫基調のドレスの胸元がセクシーだった児玉桃、苦手科目ゆえアンコールが無くて感謝。後半のブルックナー、Tp4本、Hr9本(うち4本ワーグナーチューバ持ち替え)とやや多め、冒頭第1主題がfffで全容を現す部分から既にTp筆頭にブラスほぼ全開、その後もずっとブラスは豪快な吹きっぷり、弦はややメタリックな音色ながら低弦から高弦までまずまずの鳴り、しばしば唸り声(歌声?)の聞こえるインバルは強弱をやや強めに取り、フレーズ内では音のアタックを強めに、ブルックナーだとスラーが無い箇所でも(レガートと言わないまでも)テヌート気味にやるのが普通と思うんですが、時にスタッカート気味になる程、その尖った音作りは特に第2楽章では推進力とフィットして見事、オケは細かい部分やピッチなど精度はいま一つでしたが、この曲に求められそうな"彼岸の美しさ"とはベクトルの違う硬質で豪快な響きを満喫、ラスト1音が切れた後の黙祷は10秒程、お行儀良いお客さんでした。

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