前日からの雨は未明に上がり、日中は爽やかな晴れ、朝の15度台、午後の25度台は共に平年やや高めでした。
夜東京に出て聴いたのは、未知の指揮者バッティストーニ、何とまだ20代半ば!とのこと、そして演目は"トスカニーニの再来"なる触れ込みに相応しくローマ3部作!期待は膨らむばかりです。
5月31日(金) サントリーホール
アンドレア・バッティストーニ指揮東フィル レスピーギ ローマの噴水、祭、松
3曲ともHrは5本(4+1)、他のブラスは(たぶん)楽譜通りの本数、バッティストーニは全体にテンポ速め、やや動きに野暮ったさはありながら、跳ねたり踊ったりと身体全体で表現しつつ、キュー出しはかなり細かく、そのせいか各パートに光が当たるサウンド、弦は低音を強めに取り、ブラスは余り爆発させず、最初の噴水では1曲目のジュリア荘の透明感と色彩感併せ持つサウンドが印象的。続く祭のバンダTp3本はオルガン右脇、席がPブロック中央最後列右寄りだったためまさに頭の上で吹かれてしまい、それにマスクされてチルチェンセスではオケがちゃんと聴こえず(涙)。噴水でも素晴らしかったHrトップがソフト・ハードな音色使い分けて見事、そして何より主顕祭のラストが未体験の超速テンポ!でここが本日の白眉。ただトレヴィでも主顕祭でもブラスは全開にならず迫力はぼちぼち。
休憩を挟んで後半は松、この大好きな曲まで頭上バンダになったらかなわん、と比較的空いていたRDへ移動(ごめんなさい!)、Clソロの妙技もあり、いつも退屈するジャニコロが起伏ある表現で印象深く、鳥の声は録音っぽい音声が複数個所から、アッピアのバンダはPブロック後方、左端にTp2、中央(オルガン脇)にTb2、右端はブラインドサイドで不明、クライマックスはバンダはそこそこ吹いてましたが、本隊ブラスはやはり全開一歩手前の吹きっぷり、ただラスト1音、ブラスとオルガンが残る音の切り方はカッコよかったです。拍手に応えて何とアッピアをもう1度!一旦ハケたバンダが慌てて楽譜を用意し直してました。
期待した爆演ではなかったですが、独特のサウンドを作れていたあたり、只者ではないのかも。
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