2013年9月30日月曜日

チョン&フランス国立放送フィルのサン=サーンス3番再び

 週末のボケ老人: タイマーセット開始時刻を1時間間違え、メータ&VPOのブルックナー8番のFM留守録がパー(涙)。
番組表予約って1分単位の細かい調整が出来ないから嫌い、と言える身分ではなくなってきたかも。

 晴れのち曇り、朝の最低14度台はやや低め、日中の最高24度台はやや高め、もう9月も最終日、でもツクツクボウシもアブラゼミもまだ健在です。

 今朝の測定では実家スポット帰省の影響は1kg増(涙)、飽食したのは一昨日のことなのに…。

 夜は東京に出て、昨日に続きチョン&フランス国立放送フィルの第2夜、メインはサン=サーンス3番、10年程前の来日時に聴いた演目です。

9月30日(月) サントリーホール
 チョン・ミュンフン指揮フランス国立放送フィル ラヴェル マ・メール・ロワ、PC、サン=サーンス Sym3番
 最初は何と曲目変更!ローマの謝肉祭からマ・メール・ロワに、個人的にはがっかり、前回聴いた時と比べ表現のアクや細かさは減じた印象ながら、より自然体になったせいか終曲の感動度はアップしたかも。続いてはゴジラの元ネタ?ピアノ協、(たぶん毎回思ってる気はしますが)第1楽章いじめの如きHrのハイトーンが印象的、ソリストは白いドレスのアリス=沙良・オット、今日も裸足で(笑)、アンコールにシューマンのしみじみ系の曲を。
 休憩を挟んでサン=サーンス、ブラスはHr4、Tp3、Tb3、こちらも前回の演奏(2002年か2004年?)より角が取れて余裕が出た感じ、第1楽章後半(実質第2楽章)の叙情性、第2楽章前半(実質第3楽章)の快速テンポも前回より丸くなってる分上手くハマってました。PブロックL側と弦が響かない席位置のせいか、このオケにしては弦のボリュームは今ひとつながら、くすんだ楽器のTpトップを筆頭にブラスはかなりの吹きっぷり、終楽章中盤オクターブで血管が切れそうに吹く部分のハイトーンが息切れしたのは残念ながら、ラストは弦管オルガン轟然と鳴っての大団円、会場大興奮の中、ハープを運び込み、昨日同様「火の鳥」フィナーレを子守唄から、更にカルメン前奏曲とアンコールつるべ打ち、スタンディング・オーべーションもいっぱい出る盛り上がりでした。

 やはりこのコンビ、アンコール込みで外れ無し、でした。幻想は前回の方がよかった気はしますが、サン=サーンス3番は今回の方がよかったかも。

<追記>
 さっき気付いたんですが、いつの間にチョンの名前の日本語表記が"ミュン"フンから"ミョン"フンに変わったんでしょう?英語表記は変わらず"Myung-Whun"なんですが…。

2013年9月29日日曜日

チョン&フランス国立放送フィルの幻想再び

 がーん、ペトレンコ&オスロフィルの先行発売が昨日だったこと、帰省のドサクサで完全に失念、2日経った今気付きました(涙)、忘れないよう、自分のYahooアカウントにリマインドメールまで送ったのに…。現時点ショスタコの日は5000円席売り切れ、でもかろうじてマーラーの日だけは最安席確保、でも嫌いなL側しか残ってなかった…。

 スポット帰郷の復路高速バスは4000円強と格安の中では少しいいタイプ、勿論4列シートトイレ無しながら、無線LANとパソコン用電源配備、に惹かれて選択、ただ最初は調子良かった無線LAN、30分程で全く繋がらなくなり、その後東京まで改善されなかったのはどういうこと?さくら水産、いや、さく○観光さん!

 高速バスは6時半に新宿着、曇りで(茨城では)最低16度台とやや高め、午後はみなとみらいでコンサートゆえ、家に帰るのも面倒なので、新宿で数時間、みなとみらいで数時間、ネットに繋がるところでブラブラ、ファミリーマートがいつの間にかフリーの無線LANサービスを始めたことを知りました、以前は携帯オンリーだった気がします。

 晴れてきて夏日になった午後、聴いたのはチョン&フランス国立放送フィルのコンビ、過去の来日ではプロコ"ロミジュリ"の終曲の豪快さ幻想の全体的な激しさが印象に残ってます。ただ今回のメインは今日の幻想、明日のサン=サーンス3番ともここ数回の来日時でやった曲、ヤンソンス&コンセルトヘボウの「英雄の生涯」もそうですが、たまにしか聴けないのに、何でそんなことするんでしょ、ベートーヴェンやブラームスならまだしも。

 とは言えこのコンビ、アンコールを含めたトータルでは必ず"当たり"の演奏をしてくれるので、「もうそれ聴いたよ!」と文句言いながらも、安く入手出来るとついつい参戦、ってことで2連戦です。

9月29日(日) みなとみらいホール
 チョン・ミュンフン指揮フランス国立放送フィル ビゼー カルメン、ベルリオーズ ローマの謝肉祭、幻想Sym
最初はローマの謝肉祭、Tp4、Tb3、冒頭のアングレがまず強弱の差かなり大きめ、チョンは速い部分はやはり速く、ラストのブラスは壮麗爽快、続いてブラスが少し減ってビゼー、拍手鳴り止まぬうちから前奏曲スタート、その後も全体に快速テンポ、弦の鳴りのよさが印象的。
 休憩を挟んで幻想、Hr4、Tp4(うちコルネット2)、Tb3、Tuba2、最初のイデー・フィクスの提示がまたも強弱かなり大きめ、第1楽章は激しいけれど前回よりやや大人しめだったかも、間をおかず第2楽章へ、すると草笛のために2ndOb奏者が舞台裏へ、第3楽章中盤の弦の分厚さは前回同様、第4楽章中盤ファンファーレのTpがベタ吹き気味で迫力、第4楽章ラストのブラスは抑えめで続けて終楽章へ、舞台裏の鐘は朗々、ブラスのディエス・イレのコラールはソフトで抑えめ、ただその裏の低弦のゴリゴリは史上最強(弦バスは10本)、クライマックスになっても弦全体の迫力がブラスと互角なのも前回と同じ、ラストまでそれ程テンポは煽らず、最後の1音に向けていったん音量を落としてからクレッシェンドしてのロングトーン、ブラスより弦の余韻を少し後まで残す処理もこのオケに合ってる感じ。アンコールは何と火の鳥!しかも子守唄から終曲まで、最後まで豪快なサウンドを満喫しました。

 やはりこのオケ、弦セクションが一所懸命で、持続音の伸びは余り無い反面、動いたり刻んだりするパッセージでの音量が凄いです。明日のサントリー公演も楽しみです!

2013年9月27日金曜日

ツイストそれぞれ第1短編集 - 北川歩実「もう一人の私」

 昨夜はどんどん気温が下がり、今朝の最低9度と10度割れ、勿論夏以降初めて、ただ保温にこれ努めている部屋の温度は25度強を堅持。

 快晴だった日中の最高は22度台と予報より低め、構内でもあちこちで彼岸花が咲き、かろうじてツクツクボウシの声も聞こえます。

 本日も昨日に続いて北川作品から、1990年代後半に雑誌掲載されたものを集めた第1短編集、タイトルは収録作の題ではなく、全作に共通するテーマのようです。

もう一人の私 北川歩実
 サスペンス系主体ながらそれなりにバラエティがあり読みやすい9編、思った程二転三転に拘っておらず、ツイストの多少はそれぞれ、個人的には「鎖」での反転が最も印象的。

 これから夜行バスで父の顔を見に帰ります。

2013年9月26日木曜日

処女作は奇想の傑作 - 北川歩実「僕を殺した女」

 深夜零時に22度台(これが結局最高気温)、雨雲のせいか深夜から朝までずっと21度超、朝9-10時台に20度を少し割った以外は日中を含めほぼ21±1度、と一定値、ただ晴れ上がった夜になって気温どんどん降下中。

 1回戦負けの試合後、午後には職場復帰、そこへ父の気胸が悪化したとの報、夜行バスを予約し、急ぎの雑務を処理し、明日は私用でばっくれるかも、と周りに根回しをしていると、続報あり、また空気が溜まって再度ドレナージした程度、とのこと、明日は姪が付いてくれるそうなので、様子見に帰るのは週末まで延ばすことに。

 本日はここ数回の気胸、いや帰郷で読んだ本から。お盆の頃読んだ短編で著者のスタイルに興味が湧き、100円本の買い置きから発掘して数冊読むことに、まずは処女長編から。

僕を殺した女 北川歩実
 目が覚めると男だった自分が女に、おまけに5年間タイムスリップしている!とトンデモ設定をロジカルに解明すべく主人公が奮闘する奇想天外ミステリー、読者がそれなりの解釈に至ると間もなくそれを否定する事実が、と二転三転、鼻面を引きずり回される展開に酔いました、傑作です。ただこの設定ならもっとサプライズを演出する書き方は出来る筈ですが、特にその点には拘らない作風の模様。

 著者は性別すら不明の覆面作家とのこと、ただ筆致は99%男性のそれに思えます。次は短編集を2、3冊。

グリーンカップ首都圏オープン9月大会2013

 台風20号は西にそれたのか風雨少なくほぼ曇り、昨日雨天延期だった試合を消化するべく埼玉へ、開始時刻の8時半と同時にまた雨(涙)、でも2時間待機で無事スタート、1回戦左利きの学生に0-8(雨で3セットから8ゲームに変更)と即効シバかれ終了、ただその次の2回戦でテニス仲間の息子!が仇を討ってくれました。本日のお小遣いは2180円、でもまた小切手(涙)。

 今日貰ったアドバイス:
ただつなぐだけではなくて、時には切り返しのショットを打って相手に危機感を与えるべし。

2013年9月25日水曜日

カエターニ&都響の快演ショスタコーヴィチ7番

 夜行バスは早朝新宿に、石川は晴れていたのに東京は雨が降っていて驚き、逆じゃん。気温は最低21度台、最高26度弱とやや高め安定。

 実は試合をエントリーしていてその足で埼玉へ、昼過ぎまで待機させられた挙句、今日は中止、午後も遅くなって職場に行き、またまた宿題が山積しているのを発見、それが殆ど終わらないうちに夕方に、東京に戻ってコンサートに行かなくては。

 そこへ姉から連絡、昨日短針検査で軽い気胸になった(された)父、一夜明けて気胸の程度が増大、ドレナージ(チューブ刺して排気)したとのこと、様子見にまた帰らねば、と後ろ髪を引かれつつも予定通りサントリーへ、つくづく親不孝者。

 雨が徐々に小降りになる中、聴いたのは都響のショスタコ7番、指揮のカエターニは初体験、何となくイタリア人というと熱血系爆演を期待しての参戦、実際はどうでしょう。

9月25日(水) サントリーホール
 オレグ・カエターニ指揮都響 芥川也寸志 VcとOchのためのコンチェルト・オスティナート、ショスタコーヴィチ Sym7番
 最初は2管オケバックのチェロ協奏曲、ソロは都響の古川展生、陰々滅々とした曲想の中、中央に配されたチェンバロの響きが印象的、後半お目当てショスタコ7番、Hr5が左、Tp3,Tb3が右に、そしてバンダのHr4とTp3,Tb3はそれぞれお仲間の後方、という配置、この曲は譜面台を使わず振った痩身長躯のカエターニは指揮姿がかっこよく、全楽章速めのテンポでリズム感に加え、旋律感もある表現、第1楽章の中盤はリズム強めでブラスの爆発度はそこそこ、第3楽章の弦の聞かせどころでは速いテンポの割にはケレン味もあり、都響の弦を鮮烈に歌わせてました、木管ソロもなかなか、バンダが本隊と同じ位置なのは不満でしたが、終楽章前半の盛り上がり、勝利のモールス信号を連呼する部分だけは、バンダTpは舞台左袖へ移動し、バンダTbは元の右奥のまま、更に共に起立してステレオフォニックな効果を出していたのが印象的、終楽章も一気呵成、ブラスの爆発度はここでもぼちぼちながら、ラスト1音はケレン味のクレッシェンドがバッチリ、快演でした。

 明日以降いつでも実家に戻れるよう、今夜はこれから職場に戻って仕事です(涙)。

2013年9月22日日曜日

朝活オケ、ややキビシめだった夜の5番 - 金山隆夫&モーニングフィルのマーラー5番

 アマオケマーラーハシゴの後半戦から、錦糸町で重厚な6番を聴いた後、久我山を経由して荻窪で聴いたのは5番、演ずるは旗揚げ公演の9番以降、有志が少ないリハでゲリラ的にマーラーを中心に演奏する団体、その名に反し夜公演が多くなってきてます。また主要曲は2ローテめに入っており、5番は2年前に続く再演となります。

 杉並なら2階席の響き、と思えど階段上り口には遮蔽物が!また2階クローズかよ!かと思わせつつ、念のため訊いてみるとOKとのこと、ならば何故置いたまま?

9月22日(日) 杉並公会堂
 金山隆夫指揮モーニングフィルハーモニー管 ラヴェル クープランの墓、マーラー Sym5番
 前半はラヴェル、細かいパッセージがダンゴになりやすくアマには難しい曲なんだな、と認識、休憩を挟んでマーラー、弦は音域順に並び、ブラスはTp4,Tb3,Hr6と基本編成、第3楽章の前後に音合わせ、Tpソロは深々した美音ながらピッチが不安定、Hrソロも美音なれど音の立ち上がり悪め。比較的安定している木管陣、中でもObトップが出色、一方人が集まらないのか弦はかなり不安定、これだと第4楽章はキビシイです、Hrは要所で鳴りよく、金山氏の落ち着いた棒の下、最後はブラス全体しっかり鳴ってそれなりの大団円、個人的MVPはキレよい音の女性2ndTb。

 モーニングフィル史上、最もキビシイ演奏だったのでは。

お彼岸に重厚長大マーラー6番 - 森口真司&フライハイト交響楽団

 晴れのち曇り、朝の最低18度台、午後の最高29度弱と高め、明日はもう秋分ですが、まだまだ夏です。体重も更に0.5kg減、スペイン増加分の解消まであと0.5kg!

 早起きして東京に出て午前中は教え子の応援、午後からはアマオケマーラーのハシゴ、と大忙し。

 教え子のリーグ戦は1勝しか出来ず6チーム中5位、下部リーグとの入れ替え戦行きとなり、今日がその決戦の日、コートへ行く途中には、"曼珠沙華"と呼びたくなるような真紅の彼岸花がいっぱい固まって咲いていました。そう言や春分・秋分の日のみならず、その前後がお彼岸なんですね。

 ダブルス1勝1敗、続いて入ったシングルス3試合全て互角の展開のまま、アマオケの時間が近近付いたので薄情にも見捨ててコートを去り錦糸町へ、まずは6番です。

 聴いたのは(たぶん)初めてのオケ、指揮はこってり系の森口真司氏、彼の振るマーラーは東京楽友協会響との6番7番FAF管弦楽団との9番などそこそこ聴いてますが、やや久々の感あり。

9月22日(日) すみだトリフォニー
 森口真司指揮フライハイト交響楽団 マーラー Sym6番
オケは2ndVnとVlaを入れ替えた形の対向配置、ブラスはTp6,Tb4,Hr9、森口氏は譜面台を使用せず、第1楽章の開始からずっしり重厚、アルマ主題のラストなどかなりの粘り、新版楽譜っぽいのに第2楽章がスケルツォ(賛成!)、音合わせの後第3楽章アンダンテは遅めテンポで表情濃く細かく、カウベルはオルガン脇通路の両サイドでも鳴らし最大時5名、終楽章も遅めテンポで各フレーズ濃い口表現、特に序奏から第1主題?が提示される部分など激遅ながら、遅くても緊張感を失わないメリハリ、舞台裏ではカウベルと一緒に低音の鐘(板?)っぽい音も、ハンマーは2度、木槌で木の台をヒット、終盤のシンバルの花は4つ、運命動機?のティンパニは細かく強弱あり最強奏時は激しい打ち込み!オケは弦管共に安定しなかなかの実力、特に弦セクションは森口氏の細かいアクセントやポルタメント要求を再現し、Vnの澄んだ音色が印象的、Hrの鳴りよく、Tpトップが出色、ブラスは最後まで衰えず、壮大なクライマックスが現前、久々に濃くて重厚長大なマーラーを堪能しました。

 トータル90分ほど掛かったかも、ただ何度聴いてもアンダンテ序盤のHrソロの新版譜のメロディには馴染めません。

 その後、再び教え子の様子を見にダッシュで久我山へ、夕方5時半着、既に接戦の末敗れた後で、しかも目前で相手に祝勝ビール掛けをされる屈辱を味わったとのこと、これをバネにして下さい。

 小1時間で久我山を辞して荻窪へ、次は朝活オケによる5番の再演、この感想は次の記事で。

2013年9月21日土曜日

お人好し探偵の受難 - 宮部みゆき「名もなき毒」

 まずまずの晴れ、気温も最低17度台、最高29度台とこの時期にしては十分な高さ、昨日は朝風呂に入らず職場に直行したため、今朝が出張以降初の体重測定、昨日は朝昼抜いたのが良かったのか、スペインで2kg増えた分からの上乗せが無かったどころか、その時点より1kg減、つまりトータル出張前から1kg増で済んでます!

 絶好のテニス日和ながら午後の練習をキャンセルし、2週連続の学会出張で溜まった仕事を処理すべく、終日職場で残務整理に励んだ一日、しかも朝寝坊したために壁打ちする余裕すら無し(涙)。

 3分の2ほど終わって一息、洗濯をしているところ、本日は先日読んだ本から、今クールのドラマ「名もなき毒」を観るべく、その原作2本を読む企画の第2弾、「誰か」の主人公がまた別の事件に遭遇します。

 同題でドラマ化されたせいか、100円棚ではついぞ見つけられず、諦めて2-300円はたいて買ったもの。

名もなき毒 宮部みゆき
 お人好しの主人公が、連続毒殺事件および職場に来たモンスター新入社員の問題に挑みます。前作より事件も展開も派手になり見せ場も増えますが、反面ミステリー部分で腑に落ちない点も増えた感あり、ただ本作もじわっと来るシーンがあるのはやはり筆力。

 明日はアマオケマーラーのハシゴ、午後に6番、夜に5番の予定です!仕事終わってないけど(笑)。

2013年9月16日月曜日

台風の中のマーラー7番 - 矢崎彦太郎&フィルハーモニックアンサンブル管

 台風18号の来襲で交通機関乱れる中、東京に出てまず芸劇で練達アマオケによるマーラー7番を聴き、それから東伏見にある早稲田大のインドアコートに行き教え子の団体戦の応援(やっと1勝!)、これから新宿に戻り夜行バスで金沢へ行き学会、例によって準備まだ終わってません(涙)、記事のみにて。

<続き>
 いやはや、ここ3週連続して自分でも解ける程簡単だったのに、今回の「密室美少女」の謎、ちんぷんかんぷんです。

 関東は直撃ではなかったせいか、それ程激烈な風雨、って程でも無し、とは言え、それなりに激しい雨風ゆえ交通機関がちょこちょこストップする中、TXは無事運行、少し早めに茨城を出て、都心では地下鉄を多めに使い無事開演前に池袋に到着、

 聴いたのは立教大オケOBを母体に設立し、弦のトップには元N響などプロ奏者を配し、海外への演奏旅行なども行う上手なアマオケ、マーラーは以前に3番を聴いてます。

9月16日(月・祝) 芸術劇場
 矢崎彦太郎指揮フィルハーモニックアンサンブル管弦楽団 モーツァルト Cl協、マーラー Sym7番
まず最初に矢崎氏の盟友?でありこの団の指導もしていた小松一彦氏の追悼としてプッチーニ「菊」をしみじみした弦の響きで、続いて(自分にはキツい)モーツァルト、Clソロは読響首席も務める金子平。後半お目当てマーラー、第1楽章ソロはユーホではなくてテナーホルン(かワーグナーチューバ)をHr奏者が担当か(6人Hrと並んでいたので)、矢崎氏はやや遅めテンポ基調にアクの無い解釈の下、4本Tpなどブラスの爆発度は低めでまとまり系のサウンド、終楽章コーダでの鐘(チューブラーベル使用)の矢鱈と激しい鳴りが印象的。この時点で2時間半経過、流石にアンコールは無し。

 次回もマーラー、コバケンとの5番とのこと、今日よりずっと熱い演奏になりそう。

 台風去って晴れ、綺麗な月夜になったのはいいんですが、妙に寒いです、茨城では15度を割っていたそう。

2013年9月15日日曜日

台風吹き飛ばすマーラー1番 - 吉田裕史&フィルハーモニア・エテルナ

 昨夜はブエルタ最終章、"魔の山"アングリル決戦をweb観戦、トップ4が残り、そしてニーバリとホーナーの一騎打ちへ、という展開にはゾクゾク、もうすぐ42歳クリストファー・ホーナーがこんなに凄い奴だったとは、不明を恥じるばかり。

 近付く台風18号の影響で早朝から強い雨、気温は最低23度弱、最高29度弱と昨日より低め、でも平年よりは高め、午前中の教え子の団体戦は中止、昼前にゆっくりとアマオケへ、東京に着いた時点で雨はほぼ上がってます。

 聴いたのはほぼ毎年聴いている上手なオケ、マーラーは十束氏が振った5番以来5年振りです。

9月15日(日) すみだトリフォニー
 吉田裕史指揮フィルハーモニア・エテルナ ストラヴィンスキー 火の鳥、マーラー 花の章、Sym1番
最初は花の章、敢えて(版の新しい)1番には組み込まず別個に演奏、強めに吹いていたTpソロがなかなか、続く火の鳥は珍しい1945年版組曲、実演は2度目位か、カッチェイの踊りでのパーカッションの激しい打ち込みが印象的、あと終曲のファンファーレ後半は1945年版はスタッカートかと記憶してましたが、音短めながらぶつ切りにはしておらず。
 そして後半の1番、吉田氏の緩急大きい棒にオケはまずまず応え、クライマックスでは9本のHr、補助のTb(専業)とTp(5人中、下のパートも吹いていた1名がこの時だけHrの後ろに移動)が楽譜通り起立して豪快、Tpのハイトーンも美音できっちり、そしてまたまたパーカッションが激烈な打ち込みで大団円、アンコールは弦セクションの美音を活かしてマスカーニ"カヴァレリア・ルスティカーナ"前奏曲、昨日も聴いたっけ。

 個人的注目終楽章の早業ミュート着脱ファンファーレはTp、Tb共に単独でこなしてました。あとティンパニ2組の片方の奏者が第1楽章後に退場、終楽章前まで復帰せずやきもき、バチでも折れるか、忘れるかしたんでしょうか?

 ホールを出ると青空が出て陽光が射してます! 台風はどうなったんでしょう? 夜になっても月が輝いてます。

 明日も上手なアマオケでマーラー、今度は7番です!

2013年9月14日土曜日

歌と箏のコラボ - 松山美帆・眞智子さんの親子デュオ

 おやおや、自分が海外に行ってる間も阪神派手に負けてるみたい、特に晋ちゃんの聖地不敗神話が崩れたのは痛い。

 昨夜は家に戻るとまたも消してあったTVが勝手に点いており、部屋の温度も28度と軽く30度割れ(涙)、しかもたっぷり録画予約してあった番組のうち2ch(NHK教育)だけ全て録画されておらずショック(涙)。

 理由が全く思い当たらず、2chを点けてみると「現在放送されていません」とBlackOut、受信レベル低下か?とTV側で見ればちゃんと映ってます。その後いくらやっても2chだけHDレコーダー側は映らないまま、結局チャンネル再設定をしてやっと復活、ウチのバカHDレコーダーは1度でも受信レベルが下がるとリセットしないと復活しないのか…。

 嘆く間もなく深夜外に出てHotSpotでブエルタピレネーステージ第2弾をweb観戦、プリトの仕掛けにゾクゾクし、いまだホーナーが力強いのには驚き。

 晴れたり小雨が降ったりと不安定ながら気温は最低22度、最高31度台とこの時期にしてはまずまず、ですが連日35-6度のセビリアにいただけにやや物足りず。

 3時間睡眠で東京に出て昼過ぎまで練習、実質半月やってないのでテニスはボロボロ、なのはいいとして、最後のランニングで膝が外れそうになり慌ててSTOP、一から鍛え直しです。

 因みに体重も懸念通り海外出張で2kg増(涙)、ま、毎朝ビュッフェで腹一杯食べたので仕方無いか…。

 午後は聴きたいアマオケ無く、渋谷に出てタワレコのインストアイベントへ、聴いたのは松山美帆・眞智子さんの親子デュオ、しかも美帆さんのソプラノにお母さんの箏(こと)が伴奏するユニークなコラボ、もう何年もやってる試みとのこと。

 2人のファーストCDから色んな作曲家のアヴェ・マリアを中心に数曲、時にはピアノ伴奏も交え、ボリュームある見事な歌声を聴かせてくれました。

 締めはマスカーニのアヴェ・マリア、だったんですが、それがまんま"カヴァレリア・ルスティカーナ"間奏曲、???と思って調べてみたら、間奏曲に他人が歌詞を付けただけらしい。

 あと「こと」って「琴」と書くものと思ってましたが、パンフでは「箏」と書かれてます。でこれも調べてみると違う楽器らしく、手で押さえて音程を調節するのが琴、"所謂"琴柱"で音程を調節するのが箏、とのこと、しかも今日はその琴柱を曲が変わると12-3個すべて移動&再調整し、時には曲中にも動かしていてビックリでした。

 明日はアマオケでマーラー1番です! とその前に今夜はブエルタも遂に最終局面、"魔の山"アングリル決戦です!

2013年9月7日土曜日

心のジャンヌ - 劇団ゲキハロ 我らジャンヌ~少女聖戦歌劇~

 昨夜の「たべるダケ」、松尾スズキには爆笑し、長谷川初範の贅沢な使い方にビックリ。

 晴れ時々曇り、最低21度台、最高28度台とぼちぼち、徹夜に失敗し来週の学会発表準備終わらないまま、出張荷物(と言っても下着。靴下の替えとノートPCのみ)詰めたリュック片手に教え子の応援へ。

 残念ながら接戦を落とし、これでリーグ戦連敗(涙)、深夜発の飛行機でスペインに向かうのですが、その前に時間あり、一昨日奇特な知人から回ってきたチケットで観劇し、飛行機への恐怖をしばし忘れることに。

 観たのはハロプロ系メンバーによる一連の演劇の一つ、全く区別はついてませんが、Berryz工房とスマイレージがメインキャスト、しかも公演ごとに配役を入れ替える趣向とのこと。

9月7日(土) 池袋サンシャイン劇場
 劇団ゲキハロ第13回公演 「我らジャンヌ~少女聖戦歌劇~」 
ジャンヌ・ダルク焚殺後、「ジャンヌは生きている!」と身代わりを立てて民衆が抗戦する姿を描く歌唱劇、ラストにはじーんと来る場面も。パロプロ勢の歌唱力は人それぞれ、改めて感心したのは熊井友理奈の巨人っぷり(笑)。

 その後羽田空港へ、国際線ターミナルに行くのは初めて、と言うか、そもそも飛行機には乗らないので、人の送り迎え以外で羽田空港に行くのすら初めて、空港内無線LANは電波弱く余り使えず、逆にYahooBB(ソフトバンクBB)の電波の方がよく繋がりました。

2013年9月6日金曜日

ミヤベ流お人好しハードボイルド - 宮部みゆき「誰か Somebody」

 あーあ、一体何カード連続負け越ししてんだか…。

 終日の曇り、雨は降りそうで降らず、朝の最低22度台はぼちぼちながら、日中は最高26度台と低め、ついに部屋の温度も30度を割ってしまい(涙)、昨日の昼飯のせいか体重もまた0.5kg増(涙)。

 週末の国際会議の準備に丸1日あるから余裕だなあ、と思っていたら、発表に自分のノートPCを使えないことを今日初めて知り、よって自分のPCでのみ動作するアニメーションを使えないことが判明、その代案のファイルを作るのに忙殺された1日。

 本日は少し前に読んだ本から、今クールのドラマ「名もなき毒」は同じ主人公の2本の長編が原作らしく、例によってミステリーは原作を読まないと映像化を観られない性質ゆえ、買い置き100円本を捜索、1作目の本作だけ手元にありました。

誰か Somebody 宮部みゆき
 ややマスオさん的状況のサラリーマンの主人公が自転車の轢き逃げらしき死亡事故を調べる羽目になり、その裏に潜む意外な秘密が明らかになります。ストーリーも謎も地味で動きの少ない内容、それでも話のまとめ部分でジンと来させるあたり、さすがの筆力です。

 録り溜めしておいたドラマ版を追っかけ視聴中、第1-2話は原作にほぼ忠実、なだけにTV的にはかなり地味です。

2013年9月4日水曜日

やや寡作な作家の多彩な10編 - 井上夢人「あわせ鏡に飛び込んで」

 阪神にようやく孝行息子現る!ベテランは適宜休ませて、どんどん若手にチャンスを与えて欲しいですね。

 CLマガジンを録画視聴、ああ、アヤックスがまた死のグループに(涙)。

 録画視聴と言えば今週のコマ大、「また1分で解けるバカ問題かよ!」と思わせて引っ掛け問題、見事に引っ掛かりました、素敵です。

 未明には雨音で目が覚める程の激しい雨、朝風呂の時には震度3の割には長く大きく揺れる地震、日中は基本晴れながら時折にわか雨と不安定、最低23度台、最高31度台ととやや高め、雨の合間は梅雨の晴れ間に似た空気感、実際は秋雨の晴れ間か。

 本日も帰省時に手にした短編集から、岡嶋二人解散後、「ダレカガナカニイル…」で感動させてくれた(のにその後作品が少ない)著者の文庫オリジナル短編集です。

あわせ鏡に飛び込んで 井上夢人
 1990年代に発表された短編10本はホラー、サスペンス、リドルストーリーなど多彩な内容、中ではミステリー度やや高めの表題作と「書かれなかった手紙」あたりが印象的(ただどちらも読了して初めて既読の気配、ボケ老人)、あと「ジェイとアイとJI」がプログラミングや人工知能の点で興味深かったです。

 巻末対談で大沢在昌に寡作を叱られてるのが面白かったです。

2013年9月3日火曜日

そこそこ豪華メンバー - Mystery Seller

 ジョシュがフランク・ミアに勝ったのって、結構凄いと思います、相当絞って臨んだのでは。

 昨夜のブエルタ第10ステージ、最後の登りは役者が揃ってきた感があってゾクゾク。ただホーナーの飛び出しと、ニーバリの追走に対し牽制気味に誰も反応しなかったのがちと残念。

 朝24度台と高く、そこそこ晴れていた日中も最高33度とまずまず、ただ時折怪しい雲がもくもく出てきて不安定。

 特にお昼前にはザーッと激しいにわか雨、ツイてないことに丁度その時自転車で近場へ外勤していて濡れ鼠、でもその30分後には青空の下壁打ちが出来、夕方も危険そうな雲出つつも同僚との週一テニスも無事終了。

 本日もお盆の頃に読んだ本、いつも帰省の際に手にする短編集から、錚々たるメンツのアンソロジーにして全作単行本未収録、しかも島田御大の未読作が読める、ってことで100円棚で発見&即買いしたもの、小説新潮(の特集号?)に掲載された作品をまとめたものらしく、続刊もあるっぽい。

Mystery Seller 2010-11年版 新潮社ミステリーセラー編集部 
 島田荘司、有栖川有栖、我孫子武丸、米澤穂信、竹本健治、北川歩実、長江俊和、麻耶雄嵩の8作品、そこそこ著者たちの個性が出つつも唸るほどの作品は無し、島田御大のロマン性と初めて触れた北川作品の2転3転が印象的。丁度これを読んだ数日後、田舎の墓参りで淡いピンクの彼岸花を目にし、御大作の鍵となる花だっただけに強く心に刻まれました。

 どんでん返しへの拘りが印象に残った北川歩実、彼の(彼女の?)作は手元に何冊か100円買い置きがあるので、数冊読んでみることにしました。

2013年9月2日月曜日

少女探偵とクイーン問題 - 麻耶雄嵩「隻眼の少女」

 昨夜のブエルタ劇坂決戦、期待した程エキサイティングではなかったのですが、今年初めてweb中継を満喫、そして今夜はブエルタ前半戦の山場、楽しみです。

 朝は22度台とここ数日では低め(とは言え平年より高め)、昼までは雲ってましたが、すっかり青空になった午後は33度とまずまず、ただ午後に一瞬パラッとひと雨も。

 ネパールから短期ゲストが職場に、英語の発音がインド人に近い感じでやや聞き取りにくく、かなり生返事(主として自分の英語力の問題ですが…)。

 埼玉方面で竜巻が起きたらしく、昨年(だったっけ?)竜巻被害のあったここ南茨城にも警報が出ています。

 本日は少し前、お盆の帰省時、父の検査入院の日病院で読んだ本から、この夏、2010年度のこのミス上位作品(1位「悪の教典」、2位「写楽 閉じた国の幻」、5位「シューマンの指」)を読んできた流れで手に取った同年このミス第4位にして、この年の日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞をダブル受賞(後者は当然ですが前者は微妙に不思議かも)した作品です。

隻眼の少女 麻耶雄嵩
 神話的伝承を有する山村の旧家で起きる連続殺人に挑むは隻眼の少女探偵、とマンガかパロディっぽいプロットとこの著者にありがちな噴飯ものの謎解き、に本をブン投げずに読み進めれば、クイーン的問題にも踏み込んだ(本格マニアには)感動の結末が待っています。タイトルも秀逸。でもマニア以外にはお勧め出来ません。
<< 以下ネタバレなので未読の方は飛ばして下さい! >>
 名探偵 来たのに バタバタ 人が死に って川柳にも素敵な解答を与えてくれます。

2013年9月1日日曜日

9月の猛暑日にショスタコーヴィチ5番 - 横島勝人&渋谷交響楽団

 朝の最低25度台と熱帯夜、ここは内陸なので熱帯夜は猛暑日よりまれかも、数日前「台風で週末は雨」と言ってたのも今は昔、昨日に続きよく晴れて、気温もどんどん上昇し12時前後には35度を突破、今年9度目の猛暑日です!

 早起きして東京に出て午前テニス、午後アマオケ、と典型的休日。都心は午前中に軽く35度に達していて、その気温下で振り回し系の練習をしても全く平気、お盆休みリセットにめげず真夏仕様の身体は出来上がっている模様、でも9月下旬まで試合は無いので余り意味無し。

 午後はベートーヴェンとショスタコーヴィチの5番を組み合わせたプロ、前半のベートーヴェンは苦手科目なので避けたいところ、と井の頭線を駒場東大前で途中下車、3年前からやっていないグロ氷が復活してないかなー、とチェック。

 でもやはり店は閉まったまま、代わりにその近所のスーパーで買ったシャーベットによるシャビ乳で我慢、でも人工甘味料(スクラロース)がやや多めに入っていたらしく後口非常に悪し(涙)。

 焼け付くような暑さもこれが最後かも、とそれを満喫すべく、渋谷まで2駅分を歩き、C.C.Lemonホール、じゃなくて元の名前の渋谷公会堂に着いたのは「運命」の第2楽章の頃、勿論途中入場せず曲が終わるまでロビーで待機。

 ところでこのカップリング、チラシでは「運命」&「革命」との記載、しかし「運命」は日本だけの呼び名とはいえ、その呼称にはそこそこ長い歴史もそう呼ぶ理由も(一応)ありますが、ショスタコ5番を「革命」と呼ぶのはここ10数年の意味不明な流行りに過ぎずその理由も無し、勘弁して欲しいです。

 演ずるは30年の歴史ある団体ながら初めて聴くオケ、渋谷公会堂に入るのも初めてな感じ(忘れる位久しぶり、って可能性の方が高い)。

9月1日(日) 渋谷公会堂
 横島勝人指揮渋谷交響楽団 ベートーヴェン Sym5番、ショスタコーヴィチ Sym5番
上記理由によりショスタコから、弦は音域順に並び、ブラスはアシ無し最小本数、よって第1楽章Hrソロの事前休憩は無し、横島氏は熱血系の棒でメリハリ強くテンポは速め、終楽章前半など弦が付いてこれなくてもどんどん加速、第2楽章最後の1音を強く長くやったのが個性的で、第3楽章では発展途上の弦セクションから劇的な表現を引き出していました。オケではティンパニのキップのよい打ち込みとObソロが印象的、第3楽章から間をおかず突入した終楽章ではブラスがまずまず鳴っての大団円、会場大いに沸いてましたがアンコールは無し。

 終演後も残暑を満喫するべく渋谷をブラブラ、懸案の買い物を思い出してハンズに立ち寄り0.3mm径のピアノ線購入、その後明るい内に地元に帰ると電車を降りるなり「寒い!」そして外に出ると雷雨!でもすぐにやみました。

 調べてみればアキバでTXに乗った午後4時半頃の都心は32度前後、電車を降りた5時半頃の南茨城の気温は23度位、一気に10度近く下がった訳で寒くても当然か。

 今夜のブエルタは山岳としては地味ながら最後は27%の劇坂決戦!プリトの出番か。