2013年9月26日木曜日

処女作は奇想の傑作 - 北川歩実「僕を殺した女」

 深夜零時に22度台(これが結局最高気温)、雨雲のせいか深夜から朝までずっと21度超、朝9-10時台に20度を少し割った以外は日中を含めほぼ21±1度、と一定値、ただ晴れ上がった夜になって気温どんどん降下中。

 1回戦負けの試合後、午後には職場復帰、そこへ父の気胸が悪化したとの報、夜行バスを予約し、急ぎの雑務を処理し、明日は私用でばっくれるかも、と周りに根回しをしていると、続報あり、また空気が溜まって再度ドレナージした程度、とのこと、明日は姪が付いてくれるそうなので、様子見に帰るのは週末まで延ばすことに。

 本日はここ数回の気胸、いや帰郷で読んだ本から。お盆の頃読んだ短編で著者のスタイルに興味が湧き、100円本の買い置きから発掘して数冊読むことに、まずは処女長編から。

僕を殺した女 北川歩実
 目が覚めると男だった自分が女に、おまけに5年間タイムスリップしている!とトンデモ設定をロジカルに解明すべく主人公が奮闘する奇想天外ミステリー、読者がそれなりの解釈に至ると間もなくそれを否定する事実が、と二転三転、鼻面を引きずり回される展開に酔いました、傑作です。ただこの設定ならもっとサプライズを演出する書き方は出来る筈ですが、特にその点には拘らない作風の模様。

 著者は性別すら不明の覆面作家とのこと、ただ筆致は99%男性のそれに思えます。次は短編集を2、3冊。

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