2013年11月26日火曜日

ポオが呟く初のノン・シリーズ・サスペンス、実はリンク - マイクル・コナリー「ザ・ポエット」

 昨日は日中12-3度までしか上がらなかったのに、爆弾低気圧が通り過ぎる夜になって気温が上昇、夜9時には18.8度を記録、ただ茨城では風は強かったですが雨は少なめ。

 その雨がすっかり上がった朝はかなり濃い霧、最低8度台とかなり高く、10時頃その霧が晴れると青空、日中もぐんぐん上がって最高18度台、もう殆ど葉も落ちた構内の紫フヨウ(ムクゲ)、先週1輪だけ残っていた花がまだ枝の先に!ドライフラワー化しているのかも。

 本日は少し前に読んだ秋の課題図書M.コナリー作品から、デビュー5作目にして初のノンシリーズ作品です。

ザ・ポエット マイクル・コナリー
 自殺と断定された兄の死に不信を抱いた新聞記者の1人称記述(コナリー初!)による調査を軸に、並行する3人称記述も交えつつ、背後に潜む殺人鬼の存在やFBIとの共闘へと展開してゆくサスペンス、しっかりヒネリもあり手堅い内容です。珍しくレッドへリングには引っ掛かりませんでしたが、手法がご都合主義で少々あざと過ぎるため、真相を知っても腑に落ちる感は低め、そして意外な部分でボッシュ・シリーズとのリンクがあります。

 著者の過去作品との相似点があるのと、期待値が上がっているのとで評価はぼちぼちですが、もしこれがコナリーの初読作ならば、もっとポイントが高くなると思います。

 ともあれ、本作は今後更にボッシュ・シリーズとの交叉点が増えるらしいので、やはり"コナリーは発表順に"を遵守したいと思います。

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