2015年1月31日土曜日

コバケン&日フィルの浪花節シベリウス2番

 冬晴れ、風強し、練習予定無く、朝ゆっくりしてから東京に出てコンサート。

 聴いたのはコバケン&日フィルのシベ2、コバケンの得意レパートリーで自分の守備範囲と重なっているもので、まだ聴いたことが無い(数少ない?)曲の一つ、格安入手しての参戦です。

1月31日(土) サントリーホール
 小林研一郎&日フィル グリーグ ホルベルク組曲、モーツァルト Ob協奏曲、シベリウス Sym2番
 最初のホルベアは1曲目の表現の振幅の大きさに少し驚き、でもこの曲を一流オケかつ大編成で聴いたのは初めてだったせいかも、続くモーツァルトのソリストはオケ主席の杉原由希子、後半お目当てシベリウスはHr5,Tp3,Tb3、コバケンは遅いテンポをベースに各所で思いっきり粘る表現はやや浪花節的、Vnはいい伸び、要所でベルアップ!するブラスは全体に鳴りよく、特にオッタビアーノ率いるTpを中心としたクライマックスの鳴りは同曲国内オケなら過去一、二を争うレベル、終演後お得意の口上は短め。

 「指揮者の棒が下りるまで拍手はお控え下さい」と何度も放送掛かってましたが、全く効果ありませんでした(笑)。

 明日はアマオケでショスタコ10番です!

2015年1月29日木曜日

シリーズ第2短編集は若き日の事件簿 - 三津田信三「生霊の如き重なるもの」

 最低マイナス6度(今季2番目の低さ)、最高6度台、とほぼプラマイ対称で寒かった1日。

 シャラポワは順調に勝ってますが、セリーナにも順調に来られるのはちと困ります。

 本日はお正月頃読んだ本から、青春18切符による帰省途中、手持ちの本を読み切ってしまい、禁断症状に耐えかねて駅の本屋で買ったもの、定価で本を買うのは1年振り位、「密室の如き籠るもの」に続く刀城言耶シリーズ第2短編集です。

生霊の如き重なるもの 三津田信三
 刀城言耶が学生の頃に出会った事件が5編、うち3編までもが足跡なき殺人、そして残りの2編も人間消失にドッペルゲンガーと不可能趣味たっぷり、どれも面白いですが、長編と同様の多重解決が楽しめる表題作および「屍蠟の如き滴るもの」が秀逸、また各編の扉絵(講談社文庫版)が読了後に見るとどれも味わい深いです。

 作中「肥後守」なるものが説明無しに出てきて動揺、折りたたみ式ナイフを指す一般名称とのこと、これって常識?

2015年1月27日火曜日

ファン感動の原点回帰 - トリック劇場版 ラストステージ <'13 日>

 昨日朝の地震、久々にかなり揺れました、震度3とのことですが体感は余裕で4。

 昨日と言えば「太鼓持ちの達人」第3話はこれまでで最高! ルーシー・リューとムロツヨシは言い得て妙。

 昨日は「14-5度まで上がる」って予報だったのに12度強までしか上がらず、一方「昨日に迫る陽気」との予報の今日は最高16度弱!と4月上旬のポカポカ陽気。

 本日は先週末に観た映画から、放送時間からすると少しカットされてる気はしたんですが、元のTVシリーズの大ファンゆえ我慢出来ず視聴。

トリック劇場版 ラストステージ <'13 日>
 舞台は海外の秘境、例のコンビは呪術師と対決します。前半は(半分も判らない)小ネタ乱れ打ち、中盤のトリック的興趣はやや物足りないものの、懐かしい顔がどんどん登場しTVシリーズ第1話(母の泉!)へと回帰するラスト30分はシリーズのファンにとっては感涙モノ、あと水原希子がいい味出してます。

2015年1月25日日曜日

ロシア語名オケの豪快シベリウス - 秋山俊樹&ラスベート交響楽団のエン・サガ

 冬晴れ、東京に出て午前テニス、午後アマオケと典型的休日、朝出る時は最低マイナス4.2度とかなり寒く感じましたが、テニス始めた頃は短パン半袖で問題無し、午後は茨城でも最高11.6度だったので都心は12度以上あったのでは。

 午後は東大オケの5番、に行きたかったんですが招待券入手出来ず「有料のマーラーより無料のシベリウス」ってことでマーラーをパスしてエン・サガを選択、とは言え昨日も下野&読響の5番をスルーしており、連日のマーラー逸はちと心が痛い。

 そしてお目当ては前半のグラズノフとシベリウスだけで後半ブラームスは苦手科目、たぶん2番の実演は初めて、でも2番なら最後にTbが吼えるから楽しめるかも、と考えての参戦。

1月25日(日) 杉並公会堂
 秋山俊樹&ラスベート交響楽団 グラズノフ 祝典序曲、シベリウス エン・サガ、ブラームス Sym2番
 前半2曲はHr4,Tp3,Tb3、最初のグラズノフは初めて聴く曲、曲想がやや単調でしたが最後はTb筆頭にブラスがいい鳴り、続くシベリウスではTp中心にブラス分厚く、Clソロ、Flソロもなかなか、そして何より終盤のバスドラの叩きっぷりが豪快、後半のブラームスではHrが増えて5本に、第1楽章が長かった…、ラストのTbも期待程の鳴りにならず。アンコールもブラームス、ハンガリー舞曲の6番。

2015年1月24日土曜日

ヤングヤマカズ&日フィルのマーラー・ツィクルス第1弾

 やや寒々とした曇りの中、早起きして東京に出て午前みっちり練習、午後はほぼ同時間帯に下野&読響の5番とヤングヤマカズ&日フィル"巨人"があり、チケットをダブり入手(涙)、ただ下野&読響は金曜にも同じ公演があるため、平日芸劇公演と休日サントリー公演となら余裕でネットで交換出来るだろう、と思ったらさにあらず、更に無料でも引き取り手も無く余り券に。

 開演時間に1時間時差があるのでサントリーとオーチャードのハシゴ、も考えたんですが、どちらも武満の前プロがあるため断念、記念すべきツィクルス(←最近は"チクルス"って言わないんですね)第1回にして余り聴けないハンブルク稿ってことで、ヤングヤマカズを選択した次第。

 因みに巨人のハンブルク稿は折衷版も含めるとこれで4度目、初めて聴いたのもやはりヤングヤマカズの指揮でした。

1月24日(土) オーチャードホール
 山田和樹&日フィル 武満徹 オリオンとプレアデス、マーラー "巨人" <1893年ハンブルク稿>
 武満の曲って短いもの、と思ってたら30分程もあり、更にその後20分休憩、あー、それなら下野&読響の5番最初の2楽章聴けたじゃん!(ま、でも途中で退席する根性は無かったかも…) マーラーはHr8,Tp4,Tb3、冒頭はTpのみならずHr数名も舞台裏でファンファーレ()、第4楽章(通常の第3楽章)冒頭のソロは弦バスのみ、終楽章中盤ファンファーレはミュート不使用ゆえ吹きやすそう。ヤマカズは余りテンポ揺らさず粘らず、マーラーっぽいアクも強調せず、各パートがクリヤな音作り、ただ緩徐部などほどほどの情感、若そうなメガネのHrトップが色気は無いながらも出色の太い音、Tpトップのオッタビアーノも花の章のソロ、終楽章ラストのハイトーン共にお見事、あとクライマックスに向けての低弦の強調が印象的、ラストの燃焼度はぼちぼち。

 自分の記憶するハンブルク稿は第1楽章序奏ファンファーレは舞台裏じゃなくて舞台上(withミュート?)、第4楽章(現第3楽章)冒頭ソロは弦バスとチェロの2重奏だった気がするんですが、ひと口に"ハンブルク稿"と言っても色々あるらしく、今回もそしてヘンゲルブロック&NDRも"改訂ハンブルク稿"みたいな版とのこと。

 オーチャードからの帰り道、渋谷センター街ブックオフではヤフー・プレミアム会員だと100円本3冊まで無料!という素敵なサービスをやっていてホクホク顔に、ただネット登録が必要と言われ困り顔に転じたところ、ブースのお姉さんが親切に「ここwifi入りますよ!」と教えてくれました、ホントだ!知らなかったー。

2015年1月23日金曜日

男目線のおとぎ話 - 重松清「流星ワゴン」

 昼から強風、ただ最高13度台とポカポカ感あって、フライング春一番の趣。

 本日は最近読んだ本から、ドラマ化されると知り100円積読本から発掘したもの。

流星ワゴン 重松清
 父とそり合わず、子供が荒れ、妻に離婚を切り出された中年男が出会った不思議なワゴン車、それに乗ると過去の重要な分岐点に戻ることが…、という大人の御伽噺、100%男目線で描かれる家族、と言うか父と息子の関係がテーマ、よって子を持つ父でない自分には感動度は低め、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「異人たちとの夏」を思い出しました。

 極めて映画向きの内容、だけど連続ドラマにするには別の挿話を入れないと持たない気が…、と思いつつドラマ版第1話を視聴、案の定、たった1話でもう原作の半分以上話が進んでます。

 講談社文庫版の巻末解説、「スーパー・ジェッター」を知ってるって、斎藤美奈子っていくつだ?

 明日はヤングヤマカズ、マーラーチクルス初日です!

2015年1月22日木曜日

ペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィルの鮮やかショスタコーヴィチ

 ほぼ終日の雨、気温も最低2度弱、最高6度弱と低め安定、仕事を早退けして大宮へ遠征。

 して聴いたのは最近ショスタコの全集を完成させたペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィル、ただ折角のコンビと演目なのに、興味の無いソリストとの抱き合わせ公演しかなく、ソリスト加算なのか最安席でも10000円と不当な価格ゆえ、端っから諦めてましたが、大宮、しかも平日午後公演(←これも意味不明)という悪条件のチケットなら半値近くで入手出来ての参戦です。

1月22日(木) 大宮ソニックシティ
 ヴァシリー・ペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィル ラフマニノフ PC3番、ショスタコーヴィチ 祝典序曲、Sym10番
 最初の祝典はHr5,Tp4,Tb3、バンダは無し(涙)、ブラスはソフトな音色ながら迫力十分、ティンパニが(力を入れているように見えないのに)抜群のキレ、弦はソニック1階最後列では弱めに聴こえますが速いパッセージでは水際立った切れ味、ペトレンコは最後かなり加速してのフィニッシュ、過去同曲最高レベルの演奏でした。続くラフマニノフのソリストは辻井伸行、長身のペトレンコに手を引かれての入退場は大人と子供の背丈の違い、アンコールにまず「パガニーニの主題による狂詩曲」中間部、主題の逆順で作った有名で甘美なメロディを自前アレンジで、続いてもう1つ楽しめの曲(チャイコ"四季"からとのこと)。
 後半10番ではHrが増えて6本に、そのHrとTbが要所でいい鳴り、Fl、Ob両トップのソロに存在感、あとVlaがいい音色で低弦もしっかり、ペトレンコは3-4楽章を続けて演奏、リズムくっきりでオケの暖色系の音色に丁度いいアクセント、表現は余りいじらずストレート、そんな中で第2楽章前半弦の速いパッセージで通常やらない?ポルタメントを強調した点と、第3楽章ピッツィカートの大きな強弱が印象的、また(個人的に余り面白いと思ったことのない)終楽章が抜群のリズム感でスリリング、ティンパニはここでもキレキレ、ラストのDSCHの乱れ打ちがこんなにクリアに聴こえたのは初めて。アンコールはまずラフマニノフ"ヴォカリーズ"をテンポを揺らして情感たっぷりと、続いてハンガリー舞曲第1番をこれは疲れからかややシャープさに欠けた印象。

 吹奏楽やアマオケではよく採り上げられ馴染み深い"祝典"、よく考えると一流オケで聴いたのは初めてだったかも。

 初めて聴いたR.リヴァプールフィルは想像していたよりずーっといい音のするオケでした。火の鳥&ハルサイも聴いてみたい(けど無理、涙)…、次回は是非オケ単独を楽しめるラインナップを用意して欲しいものです。

2015年1月21日水曜日

人魚と人形 - HYBRID PROJECT 「坂の上のエーリアン」「flow flow」

 今クール第1話を観た中では「○○妻」の得体のしれなさが一番気になる(「セカチュー」のパロディまで!)、と思ったら、何と「家政婦のミタ」の脚本家とのこと、成る程。

 午前中に雪、たぶん初雪、午後横浜で講義した帰り道、蒲田で途中下車して観劇、例によって奇特な方からの頂き物、今年の初演劇です。

 会場は最近オープンした小劇場とのこと、蒲田駅から歩くと道のりは1.5km程、きゅりあんとも反対方向で滅多に来そうもない場所だったので、現地へ赴く前に界隈のラーメン屋を経由、なかなかでした。

1月21日(水) シアターノルン
 HYBRID PROJECT アトリエ公演 2nd Satelite 「坂の上のエーリアン」「flow flow」
休憩無しの2部構成、舞台は平土間を半径5-6mの円で囲った形、まずは美しい人形を巡る愛憎物語が独特な雰囲気で語られる「坂の上のエーリアン」(30分程)、役者さんに存在感ありました。続く「flow flow」(1時間強)は海辺で老人が少女に語る人魚にまつわる数奇な物語、軽いオチが効いていてよかったです。

2015年1月19日月曜日

断○会に集う人々 - 恋人はセックス依存症 <'12 米>

 今夜スタート「デート~恋とはどんなものかしら~」は「リーガルハイ」のスタッフらしいので期待。

 今夜スタートと言えば「マジすか学園」、テレ東から日テレに移動して驚愕! 企画やスポーツ中継ならともかくドラマがそのままって聞いたことない。

 ビックリと言えば全豪OP、これまでの不遇から一転、NHKで今夜から毎晩放送だなんて驚き!

 昨日は夜行バスで日帰り帰省、雪が予想程積もっておらず暇、バス座席の連敗記録は継続中、室温5度前後の実家で1日過ごしただけでこっちが暖かく感じます、最低マイナス3度でも。

 本日は深夜に観た映画から、ノーカット、日本未公開、しかもグウィネス・パルトロゥ主演で怪しげなタイトル、となれば外せません。

恋人はセックス依存症 <'12 米>
 色々な依存症に悩み"断酒会"的な会合に集まる人々が、お互いを助け合いながら自らの依存症と向き合ってゆく姿を描く比較的真面目な内容、ですが邦題がそれを台無しに(笑)、ティム・ロビンスが最初それと分からずやや驚き、G.パルトロゥのお色気シーンは下着姿のみ、と(邦題にダマされてした)期待より低め。

 因みに原題は"Thanks for Sharing"、ま、確かに断酒会的文化が根付いてない日本には訳しにくい題ではあります。

2015年1月16日金曜日

原作改変アクション専念 - ザ・シューター 極大射程 <'07 米>

 昨夜スタート「問題のあるレストラン」、秀作「最高の離婚」のスタッフ、という期待に違わぬ面白さ、しかしこの木曜10時枠、「昼顔」では上戸彩、本作では真木よう子、と胸を強調する演出が恒例なの?(笑)

 最高11度強と予報程は上がらず、昼休みは期待したポカポカ感が無くて残念。

 本日はちょっと前に実家のBSで録画してあったものを最近観た映画から、あのスワガー・サーガの第1作にして1999年度「このミス」第1位作品、「極大射程」の映画化です。

 原作を読んだ頃は確かキアヌ・リーヴスで映画化進行中、って話でしたが、その後色々あった様で、忘れた頃になって出来た印象、なので主演は別の人、ちょっとイメージ違います。

ザ・シューター 極大射程 <'07 米>
 引退した伝説のスナイパーが要人暗殺の陰謀に巻き込まれ、孤立無援の状況から巨悪に反撃してゆくアクション作、前半サスペンス、後半法廷ミステリーだった原作をすっかり改変してアクションに徹した内容、しかも狙撃の腕が凄いだけでこんなに強いの!と驚かされる主人公が狙撃以外も何でも凄いスーパーマンに変えられていて、ワンマンアーミー的同工異曲との差別化を放棄しているのが残念。とは言え、原作を知らずに観れば、2時間超ダレず楽しめるアクション作であることも確か、空撮が印象的。

2015年1月15日木曜日

未来世界のファイダニット - 森博嗣「迷宮百年の睡魔」

 ここ数日は冬晴れ、昨日など最低マイナス5度割れでしたが、今日は朝からの雨、最低3.5度と1週間振りの終日プラス気温、お昼にヘンゲルブロック&NDRの先行予約で最安席をGETしご満悦、とは言え最安8000円は高い…。

 本日は先日読んだ本から、「四季 冬」を読んでその時点までの森作品を全部読んでいないと味わえない(らしい)ことを知り驚愕し、その範疇で唯一未読だった(100円購入済)本作を読むことに、「女王の百年密室」のダイレクトな続編ゆえ、前作のネタバレを含んでます(が、前作を読んで10年は経っているので主人公ミチルとロイディに関しどの程度種明かしされていたか判然とせず…)。

迷宮百年の睡魔 森博嗣
 ミチルとロイディが新たに訪れた先にはあの前作で会った女王と思える存在が!そこで謎の首切り殺人が発生、それ以外にも一夜にして海が消えるなどの謎も。ミステリーにおいて重要アイテムである「首切り」に関するファイダニットが未来のルールで紐解かれる点が最大のポイント、しかも真相の一部分は「四季 冬」と併せて初めて(勘の悪い自分には)分かる構造になってました。
<< 以下本作および四季シリーズのネタバレに付き未読の方は飛ばして下さい! >>
女王メグツシュカ(・スホ)があの方のアナグラムにならないかトライして失敗、なのに要は子音の並び(M○G○T○S○K○)だけだってことは人に教わるまで気付きませんでした。

 異世界論理でのファイダニット、って点では「生ける屍の死」を思い出します。

2015年1月13日火曜日

驚嘆のリンク、未来へと繋がる冬 - 森博嗣「四季 冬」

 高校サッカー、石川県のチームが優勝するなんて一昔前からすると隔世の感。と言うか、TV放送するレベルの高校団体スポーツで我が石川県代表が全国制覇するなんて人生初体験な気がします。

 この3連休のボケ老人:
サンダルとメガネと腕時計を失くす(涙)、中でもメガネは学生時免許を取る際に作った30年モノだけに痛恨。

 朝の最低マイナス4.5度、昨日やらされたレーニングの影響で太腿上部が激しく筋肉痛です。

 本日は年末年始に読んだ本から、四季シリーズ、遂にフィナーレです。

四季 冬 森博嗣
 時系列では前作以降、ただもはや年代すら不明な未来まで描かれ、S&M、V両シリーズ以外の森作品との驚愕のリンクが示されます。真賀田四季は著者の全フィクションに関係しているのか、と驚嘆を禁じえません。

 どうやら、本作が出版される以前の全ての森作品を読んでいないといけなかったらしく、慌てて読み残しを手に取ることに、しましたが後の祭り(涙)。

2015年1月12日月曜日

大迫力の急カーブ - アンストッパブル <'10 米>

 連日の雲一つない冬場れ、昨日が打ち初めで軽めのプレー、今日は早朝から東京に出て終日みっちり練習&トレーニング、さすがに年末年始ボケした身体では節々が痛いです。

 本日は夜TVで観た映画から、似たような映画が日米である(どれも観たことありませんが)のでてっきりリメイクかと思ったら、実話を基にしたオリジナルとか、ならば展開のビミョーさも許せます。

アンストッパブル <'10 米>
 無人の機関車が暴走し、このままだと市街中心で脱線の大惨事、それを防ぐべくベテラン運転手を新米車掌が奮闘するアクション映画、カメラワークが独特です。あとクライマックスの列車の迫力は凄いので大スクリーンならのけぞりそう。

 よく知らなかったんですが監督のトニー・スコットって、あのリドリー・スコットの弟なんですね、ああ、「トップ・ガン」の監督ねー、しかも2-3年前に自殺しちゃってる…。。

 新米車掌役のクリス・パインって見たことあるなー、って思ったら若き日のカーク船長役の人!うーん、やっぱりカークっぽく無い…。

2015年1月10日土曜日

新年2発目はエンサガと役人 - 金子建志&千葉フィル

 錦糸町でラフ2を聴き、年末恒例"国立の第9"を諦め、夕方習志野に赴いて聴いたのは例年印象に残る演奏とパンフのマニアックな解説が楽しみな金子建志&千葉フィル、後に後輩の結婚パーティーが控えているだけにメインの"悲愴"はパスですが、それよりずっと個人的重要度の高い前座の「中国の不思議な役人」が聴ければ満足です。

1月10日(土) 習志野文化
 金子建志&千葉フィル シベリウス エン・サガ、バルトーク 中国の不思議な役人
 ブラスはHr5,Tp3,Tb3、まずはエン・サガ、もしかしたら実演では初めてか2度目めくらいかも、後半の頂点部分は迫力ありました。続いてお目当てマンダリン、オリジナル全曲版に組曲版のコーダをつけた特別版、役人登場シーンのブラス鳴りがまずまず、そしてクライマックスの燃焼度はぼちぼち。

 後半チャイコはパスして渋谷のパーティー会場へ、山手線でのこと、代々木駅で降りる人にちょっと押されてサンダルの片方がホームと電車の間にポトリ!

 既にパーティーに遅刻していることもあり、そのまま断念、渋谷の街を片足ハダシで歩いて会場へ(涙)、ま、ネタにはなりました(笑)。

 2次会と3次会の間にセンター街で安靴を購入し、それで無事深夜に帰宅、するといつの間にかメガネを失くしていることに気付きました。学生の頃、合宿免許を取った時から30年以上も愛用してるモノだけにかなりのショック(涙)。

聴き初めはスヴィリードフとラフマニノフ - 田部井剛&アウローラ管弦楽団

 この日スタート「学校のカイダン」第1話を観てビックリ! どう見てもロケ地が、毎年の様にマーラー9番を聴くべく年末年始に詣でている一橋大、あの兼松講堂ではありませんか!

 そして今年の"国立の第9"は本日午後、もしかしたら広瀬すずに会えるかも、しかーし!今日はその前後にも聴きたいアマオケがあり、夜には後輩の結婚パーティーもあり。

 冬晴れ、朝の最低マイナス4.2度、まず午前中は久我山で教え子の試合の応援、昼前にはそこを離れて今年の聴き初め、全てアマオケで、まずは錦糸町でラフマニノフ2番、続いて国立でマーラー9番、最後は津田沼で中国の不思議な役人と強行軍。

 都心を挟んで東西に大きく往復移動、青春18切符の余りがあるので電車賃は問題ないのですが、移動時間を考慮するとかなり無謀な計画。

 まず錦糸町で聴いたのは都内第5の?ロシア語名オケ、選曲のテーマは"冬"とのこと。

1月10日(土) すみだトリフォニー
 田部井剛&アウローラ管弦楽団 スヴィリードフ 吹雪、ラフマニノフ Sym2番
 パーカッションを左、ブラス(Hr5,Tp4,Tb3)を右に寄せ、雛壇最後列には弦バスがズラリ、そして女性陣は色とりどり華やかなイブニングドレス姿!まず前半はほぼ未知の作曲家スヴィリードフの映画音楽から、4曲目"ロマンス"では照明を落としコンミスソロにスポットライト、続いてミラーボールが回る中あの方のTpソロが3階客席(推定)から、と楽しい趣向、ブラスの迫力はぼちぼち。後半ラフマニノフはHr6,Tp3,Tb3、Hrトップのソロがエロくて最高、Tpのベタ吹き度もまずまず、アンコールはTpなど加わってチャイコ"くるみ割り"から冬の松林の情景?をTp朗々と。

 開演午後1時半で終演は午後3時半過ぎ、国立のマーラーは開演午後4時なので絶望的、「後半2楽章だけでも」と一瞬思えども、そうすると習志野で午後6時開演の金子&千葉フィルには30分遅れ、となるとマンダリンに間に合わず、ってことで、国立の第9も広瀬すずも断念し、首都圏東部にステイすることに、続きは次の記事で。

2015年1月9日金曜日

もう少し可愛く - ランウェイ☆ビート <'10 日>

 雲ひとつ無い冬晴れ、朝は-3.4度と4日振りのマイナス、昨夜はまた強風、そして鼻水と目の痒み、間違いなく花粉症と思われ、早速ヤフオクで乳酸菌カプセルGET。

 今夜のタモリ倶楽部は久々の空耳アワード、その裏のテレ東「怪奇恋愛作戦」もケラ監督・脚本ゆえ外せません!

 本日は年末年始に留守録してあった深夜枠の映画から、桜庭ななみと桐谷美玲、両者が売れ初めの頃の主演作となれば気になるところ。

ランウェイ☆ビート <'10 日>
 デザイナーの才能ある転校生を中心に、色々な困難を乗り越えてクラスでファッションショーを実現する青春ストーリー、原作はケータイ小説とのこと、2時間超を100分程度に収め、主演の2人をもう少し可愛く撮れたのでは、という気がしました。

 女優を可愛く/美しく撮る、って点では前クールテレ東深夜枠「甲殻不動戦記 ロボサン」のスタッフ、遊井亮子(「白線流し」の不良少女)が登場の回に素晴らしいと感じました、主演のエビ中に関してはデフォルト値が判らないので(笑)何とも言えませんが。

2015年1月7日水曜日

親孝行?のラブストーリー - きみに読む物語 <'04 米>

 昨夜は一晩中ビュービューと強風吹き荒れて、TVの音声が聴き辛かったことこの上なし。

 隙間の多い自室に外気がたっぷり吹き込んだせいか、その昨夜から妙に目が痒い、もう花粉症か?

 本日もお正月に実家のBSで観た映画から。

きみに読む物語 <'04 米>
 ある施設で老人が老女へ語り聞かせるお話は、大戦をまたぐ頃のボーイミーツガール、それら双方の物語が結末に向けて収束してゆきます。冒頭と終盤の湖のシーンが非常に美しく印象的、あと老人役の少し若い頃の写真が登場して初めてJ.ガーナーだと気付いでビックリ!昔はアゴが割れてた気がするんですが…(←たぶん気のせい)。

 (若い方の)ヒロインはどっかで見たことあるなぁ、と思ったら「きみがぼくを見つけた日」の女優さん、あと監督はニック・カサヴェテス、この苗字はジョン・カサヴェテスの弟?と思って調べたら息子、ってことはG.ローランズって監督の母親?となると親父が「グロリア」を作った顰に倣ったキャスティングか?

2015年1月6日火曜日

ミステリー度ますます低め、プレゼント的後日談の秋 - 森博嗣「四季 秋」

 がーん、予想外の静学敗退、まさか日大藤沢に負けるとは…、セットプレーに弱いのもセレソンと同じ(涙)、ベスト4はほぼ関東勢、仕方が無いから故郷の星稜でも応援するか。

 気温は予報より更に上がって最高16.9度! これだと強風でも暖かく、まるで春一番の趣。

 本日は年末年始の帰省の頃に読んだ本から、昨秋の課題図書の積み残し、森作品の初期シリーズ?も残り2作です。

四季 秋 森博嗣
 時系列としては「F」や「有限と微小」の後、真賀田四季は余り登場せず、もっぱら犀川&西之園シリーズおよび紅子シリーズの主人公達のその後が描かれ、遂に両者が完全にクロスオーバーします。ミステリー要素少なく、ほぼ全てが両シリーズのエピローグ的後日談、まさに継続的読者へのプレゼントの趣。

 「F」および「有限と微小」を再読してみたくなります。あと、TVドラマ版はやはり四季シリーズの内容を加味していたことが判明、手遅れでしたが…。

 以前どこかに書いた気もしますが、犀川&西之園シリーズの文庫解説は錚々たるメンツ(森博嗣否定派も含め!)が名を連ねる一方、紅子シリーズの文庫解説は有識者?からのファンレター的なものと対照的でした。そしてこの四季シリーズ、巻末には解説ではなくて一般読者からの感想が集められています。

 で本作に寄せられた巻末感想文の中で激しく印象に残った一節:

「八年間の解答がここにある。」(某読者・十六歳)

っておい! キミは8歳の頃から森博嗣読んでるのかっ!

2015年1月4日日曜日

見事な特撮 - SKYLINE -征服- <'10 米>

 静学が優勝候補筆頭東福岡を倒したとの報!久々に静岡代表をTVで応援出来るかも。

 雨で雪が徐々に消える中、18切符で帰還中。

 本日もお正月休みに実家で観た映画から。

SKYLINE -征服- <'10 米>
 前触れなく起きるエイリアンによる地球征服、と特殊効果の発達と共に何度も映像化された内容ゆえ、ややどっかで見たようなシーンが多くなりがち、ストーリー展開にも少し陳腐な点あれど、特撮は見事、大画面向き。

 続く、みたいな終わり方でしたが、果たして続編は作られたのか?

2015年1月3日土曜日

端整な二人 - 白夜行 <'10 日>

 朝起きると積雪30cmとこの正月で最高の量、ただ日中は雨に転じたので今後積もることはなさそう。

 お正月早々親戚に不幸あり夜はお通夜、明日は18切符で関東復帰。

 本日は正月休みに実家で観た映画から。

白夜行 <'10 日>
 昭和から平成へと流れる主人公たちの罪の遍歴、それが余り説明せず淡々と語られる構成は比較的原作に忠実、主演の堀北&高良はTV版の綾瀬&山田と比べて造作が端整な分より怖さあり、堀北真希に(実質)サービスカットが無い分、脇役の粟田麗が頑張ってます。ただ時代考証は10年近くズレてる(古過ぎる)気がしました、昭和50年代の描き方や聖子ちゃんカットなど(→原作の内容を使いつつ、原作より設定年代を8年程後に変えてしまっているせいらしい)。

 WOWOW製作、と言うことはTV放映も視野に入れている筈、なのにセリフの音量がハンパ無く小さく、通常ボリュームレベル15-18の実家のTVでレベル30から時によっては40にしないと聞き取れない程、それだとCMや終盤の音楽の高まるシーンでは近所迷惑の大騒音! 映画をTV鑑賞する時にはよくあることですが、ここまで酷いのは初めて。