2015年1月15日木曜日

未来世界のファイダニット - 森博嗣「迷宮百年の睡魔」

 ここ数日は冬晴れ、昨日など最低マイナス5度割れでしたが、今日は朝からの雨、最低3.5度と1週間振りの終日プラス気温、お昼にヘンゲルブロック&NDRの先行予約で最安席をGETしご満悦、とは言え最安8000円は高い…。

 本日は先日読んだ本から、「四季 冬」を読んでその時点までの森作品を全部読んでいないと味わえない(らしい)ことを知り驚愕し、その範疇で唯一未読だった(100円購入済)本作を読むことに、「女王の百年密室」のダイレクトな続編ゆえ、前作のネタバレを含んでます(が、前作を読んで10年は経っているので主人公ミチルとロイディに関しどの程度種明かしされていたか判然とせず…)。

迷宮百年の睡魔 森博嗣
 ミチルとロイディが新たに訪れた先にはあの前作で会った女王と思える存在が!そこで謎の首切り殺人が発生、それ以外にも一夜にして海が消えるなどの謎も。ミステリーにおいて重要アイテムである「首切り」に関するファイダニットが未来のルールで紐解かれる点が最大のポイント、しかも真相の一部分は「四季 冬」と併せて初めて(勘の悪い自分には)分かる構造になってました。
<< 以下本作および四季シリーズのネタバレに付き未読の方は飛ばして下さい! >>
女王メグツシュカ(・スホ)があの方のアナグラムにならないかトライして失敗、なのに要は子音の並び(M○G○T○S○K○)だけだってことは人に教わるまで気付きませんでした。

 異世界論理でのファイダニット、って点では「生ける屍の死」を思い出します。

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