2015年1月29日木曜日

シリーズ第2短編集は若き日の事件簿 - 三津田信三「生霊の如き重なるもの」

 最低マイナス6度(今季2番目の低さ)、最高6度台、とほぼプラマイ対称で寒かった1日。

 シャラポワは順調に勝ってますが、セリーナにも順調に来られるのはちと困ります。

 本日はお正月頃読んだ本から、青春18切符による帰省途中、手持ちの本を読み切ってしまい、禁断症状に耐えかねて駅の本屋で買ったもの、定価で本を買うのは1年振り位、「密室の如き籠るもの」に続く刀城言耶シリーズ第2短編集です。

生霊の如き重なるもの 三津田信三
 刀城言耶が学生の頃に出会った事件が5編、うち3編までもが足跡なき殺人、そして残りの2編も人間消失にドッペルゲンガーと不可能趣味たっぷり、どれも面白いですが、長編と同様の多重解決が楽しめる表題作および「屍蠟の如き滴るもの」が秀逸、また各編の扉絵(講談社文庫版)が読了後に見るとどれも味わい深いです。

 作中「肥後守」なるものが説明無しに出てきて動揺、折りたたみ式ナイフを指す一般名称とのこと、これって常識?

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