2015年4月12日日曜日

カンブルラン&読響の明晰ブルックナー7番

 物凄い勢いで負けまくってます、阪神(涙)。

 久々に晴れて最高15度台と気温もまずまず、東京に出て午前テニス、午後は知人の奢りでカンブルラン&読響のブルックナー、このコンビを聴くのは一昨年のマーラー6番以来2度目、うっかりタイトルがその時と同じ形容詞になっちゃってます(笑)。

4月12日(日) オペラシティ
 シルヴァン・カンブルラン&読響 リーム 厳粛な歌、ブルックナー Sym7番
前半リームは高音楽器?(金管ではTp、木管ではFl,Ob、弦ではVn)を排し、Vnの位置に4本のClが並ぶ特異な編成、バリトン独唱の出番は終盤でした。後半ブルックナーは各3本のTp,Tbを挟んで左にHr4、右にワーグナーチューバ4(専業)が両翼に分かれる独特な並び、これだと丁度チューバとワーグナーチューバが一体となって合理的な上、(ブルックナー初級者の自分にとっては余り区別の付かない)Hrとワーグナーチューバのパート分担が分かって面白かったです。カンブルランは速めのテンポで強弱のメリハリ大きく、各動機がよく聴こえる明晰サウンド、特に歯切れよく迫力もあった第3楽章とやや速めで推進力溢れる終楽章が印象的、やや個性的に感じたのは第1楽章終盤での強めの加速、および第2楽章頂点後のワーグナーチューバにかぶせたHrの激しい最強奏(←実はここがHrかどうかよく判ってなかった)(追記:この個性的に思えた2箇所、どちらもある意味楽譜通り!)、オケは弦のキレと伸びよく、ブラスは程々の吹きっぷりながらオペラシティのせいか迫力は十分、ラスト1音の余韻が消えてカンブルランが棒を降ろすまで拍手は起きず、今日もお行儀のよいお客さん。

 必ずしもブルックナーが大好き、って訳じゃない(反復の多いスケルツォが特に苦手)人間には聴きやすい演奏でした。

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