2015年5月25日月曜日

古典部の春夏秋冬春 - 米澤穂信「遠まわりする雛」

 午後の地震、ガツンと激しく揺れました。

 まずまずの晴れ、ただ3日続いていた夏日が途切れたのが残念。

 本日も米澤穂信プロジェクト第5弾、前回に続いて「古典部」シリーズ、その第4作は初の短編集です。

遠まわりする雛 米澤穂信
 主人公4名が入学した春以降、翌年の春までに起きた日常の謎的エピソードが7編、「九マイル」など超有名古典へのオマージュを散りばめつつも、ミステリー的な部分では小粒感あり、ただラスト2編(「手作りチョコレート事件」「遠まわりする雛」)における人間関係の動きは青春小説としてはシリーズ中随一。一見ドラマ度重視&ミステリー度低めながら地味にミスディレクションに引っ掛かった表題作が最も印象に残りました。

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