2015年6月13日土曜日

ラザレフ&日フィルのショスタコーヴィチ8番

 昨日のことですが、職場の正門前の合歓の木がもうピンクの花を付けてました。

 ぼちぼち晴れて最高29.9度(惜しい!)とテニス日和、東京に出て午前テニス、午後コンサート、の予定がコート予約時間の勘違いで練習は無し(涙)。

 午後はラザレフ&日フィルでショスタコ8番、楽しみです。

6月13日(土) サントリーホール
 アレクサンドル・ラザレフ&日フィル ブルッフ VnC、ショスタコーヴィチ Sym8番
 前半ブルッフのソリストは堀米ゆず子、堂々たる弾きっぷり、鳴り止まぬ拍手に応えてアンコールにバッハのしみじみ系。後半ショスタコはHr4,Tp4,Tb4、冒頭低弦の後Vnによる主題の入りが経験の無い弱音、それ以降も弦は強弱大きめの表現、第1楽章中盤狂乱の激しさはそこそこ、直後の静寂で本日唯一の客席向きパフォーマンス、そこから始まるアングレのモノローグに他の木管が加わる箇所での強奏が印象的、第2楽章は穏当なスピードから後半やや加速、Fl筆頭に木管陣は安定、第3楽章は弦が力強い刻み、外人Tpトップのソロも見事、いつも退屈する第4楽章パッサカリア、後半の木管の合いの手(対旋律?)がそれぞれ雄弁(特にFlのフラッタータンギング)で面白く(席が滅多に座らないLAだったせいかも)、頂点ではそれなりの凄みだった終楽章、ラストはゆーっくり消え入る趣向で、音が消えてからもラザレフは10秒以上手をひらひら、その後手を下げてから更に20秒の黙祷。

 恐怖を覚える凄みは感じないにせよ、これまでの4番11番と同様、正攻法で曲本来の響きをきっちり聴かせてくれる演奏と感じました。

 終演後アフタートークがあり、8番をどう語るのか、と注目していたら何のことは無い、内容は来シーズン採り上げる9番、6番、15番の宣伝、6番の第2楽章のグロテスクさをでヒエロニムス・ボッシュの絵に例え、15番では初演のリハーサル風景で接したショスタコーヴィチ親子を語っていたのが印象的。

 この半月でフェドセーエフ、テミルカーノフ、ラザレフとロシアの巨匠を満喫、誰一人として棒を使った人がいなかったのが興味深かったです。明日はアマオケでマーラー3番です!

0 件のコメント:

コメントを投稿