2016年3月16日水曜日

上岡&新日フィルの個性的マーラー1番

 コンサートから帰った深夜、「AKBホラーナイト」最終回を観てたら、CMインターバルでau、Yahooモバイル、ソフトバンク、ドコモと異なる携帯会社のCMが4社連発、こんなことってあるんですね。

 晴れ時々曇り、朝マイナス1.6度と少し冷え込んだせいか、午後は「15度超」の予報に反し最高13度台、合宿から2日経つのに筋肉痛でいまだ歩くのもシンドイ状態。

 ただテニスは別腹、昼休みの壁打ち時には、お日様の周囲にまあるく虹が掛かってました。

 夜は連日のサントリー、今月最も期待の上岡のマーラー、ヴッパータール響との5番の如く、奇天烈な解釈に期待です!

3月16日(水) サントリーホール
 上岡敏之&新日フィル シューベルト Sym1番、マーラー Sym1番
 1番プロ?なのか前半はシューベルトの1番、勿論初めて聴く曲、上岡は余り拍を振らずジャンプ含め大きなジェスチャー、Tp3本のうち2本がピッコロ(かそれに近い短い管)だったのが印象的。後半期待のマーラー、Hr8本とその後方に専業の補助Tb、Tp5(ただHr寄りの5番はたぶんHr補助専業),Tb3、上岡は譜面台使わず指揮台を広く移動してボディランゲージ、ただキュー出しはかなりマメ、遅めテンポ基調に緩急の差も大きめ、ただ腕ぐるぐるテンポアップは5番の時より控えめ、冒頭のフラジオが超弱音、舞台裏Tpの入場が(出番のある)1stがすぐ入り、それ以外の2名は音が大きくなってから入る、と2段階、そして白眉は弦(特に第1楽章ではチェロ、第2楽章緩徐部ではVnとVla)のグリッサンド、通常のポルタメント的なものではなく、Tbみたいな連続グリッサンドでやらせて笑っちゃう位(でも楽譜を見ると確かにそうとも解釈出来る、従来演奏では同じ音型で"gliss."と書かれた部分と単なるスラーとの差が余り聞き取れない)、また第2楽章冒頭の低弦、通常ゴツゴツやる部分を最初の2音スラーにして(←これは楽譜無視)ワルツ(レントラー)風味を強調、第3楽章冒頭のティンパニと弦バスソロは未曾有の超弱音(←これも楽譜の指示無視)、続くパッセージも(技術的に難しい)Tubaを除いてずっと弱音のまま推移(確かに楽譜はそうも読める)、チンドン屋シンバルも1箇所以外は最弱音、終楽章に入る前に妙に長いパウゼ、終楽章2番目の緩徐部では低弦持続音に独特のフェルマータ、と個性的表現のつるべ打ち、独特過ぎてオケが時折乱れるのもご愛嬌、ブラスは全体の爆発度低めながら、各所で弦のアタックを強調して鮮烈な響き、Hrが補助Tb,Tpと楽譜通り起立したラスト、パーカッションを轟然と鳴らしてフィニッシュ。

 もっとブラスを鳴らして欲しかったですが、これだけ笑わせてくれれば満足です(笑)。

 例によって個人的注目の終楽章ミュート早業着脱ファンファーレ先日のワグネルと同様、Tp,Tb共にミュート最後1音を他に任せる作戦に見えました。

 ヴッパータール響との5番を思い出させる奇天烈演奏、とこの時は思いましたが、後で楽譜を見てみると、半分位は確かにそう書いてある、とも取れる表現だったのに少し驚いています。

 新日の音楽監督になるらしいので、彼の指揮でマーラー全曲聴いてみたい!と切に思うのは自分だけでしょうか(笑)。

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