2013年2月6日水曜日

心に刻まれるクリスマスストーリー - キャロル・オコンネル「クリスマスに少女は還る」

 昨夜の「百識王」のネタは錯覚、初めて見る内容もあり非常に面白かったです。特に頻繁に入れ替わる人の顔が視点をずらすだけで変容する錯覚。

 番組で紹介されていた「錯覚美術館」にもいつか行ってみたいです。

 深夜1時に6度近くあった気温は朝になっても下がり続け、お昼の12時頃の0.6度を底として日中はほぼ1-2度、それと共に朝からの雨は雪まじりになりましたが積もる程にはならず、夜には上がる予定。

 本日は先日読了した本から、著者の日本でのブレイク作にして、東西ミステリーベスト100平成版にランクイン(58位)したことで既に現代の古典との評価を得ている作品と知り、以前100円入手してあったのを発掘して手に取りました。

クリスマスに少女は還る キャロル・オコンネル
 地方都市で起きた少女2人の拉致事件に、15年前に同種の事件で妹を喪った警官を中心とした濃いめのキャラクター達による捜査活動が、少女らのサバイバルサスペンスを交えつつ描かれ、一種感動的な結末へと収束、登場人物が多くてボケ老人脳には読みづらく、犯人探しの部分も微妙な感はありますが、終段明らかになる仕掛けには感嘆(賛否両論ありそうですが…)、邦題もなかなかですが原題"Judas Child"が鮮烈に心に響きます。

 このミスで第1位(2009年版)に輝いた著者の「愛しき骨」より、第6位(1999年版)だった本作の方が東西ミステリーベスト100平成版で高く評価されたのも納得です。

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