東京OP1次予選さっくり負けた後は、無線LANの入るマックや7SPOTで半日遊び、夜はサントリーへ、聴いたのは未知の指揮者ドゥネーヴ(カトリーヌ・"ドヌーヴ"と同じ?)率いるシュトゥットガルト放響、このオケはノリントンとのコンビで10年以上掛けて完成形とも思える見事なサウンドを実現したのに、それがリセットされてしまうのは残念です。
4月10日(水) サントリーホール
ステファヌ・ドゥネーヴ指揮シュトゥットガルト放響 ブラームス Vn協、ベルリオーズ 幻想Sym
前半はブラームス、外見も音も線が細い印象のソリスト三浦文彰はアンコールにバッハのしみじみ系を。後半お目当てベルリオーズ、オケは対向配置で弦バス8本は最後列にズラリ(←これは前回の来日も)、そして金管の並びが独特で木管と完全に同列、第1、2列の左側にHrが2本ずつ並ぶのはいいとして、木管第1列の右端にTp,Tb,Tubaがそのまま並ぶため、何とClやFgより前!あとパーカッションを右に2組のティンパニ、左にバスドラやシンバルと分けて配置、そのため第4楽章の雷鳴を4人で奏する前後は移動が大変そう、第3楽章の草笛は2階LA(かその裏の廊下)から、終楽章の鐘は舞台裏左手、1-2楽章、4-5楽章間は棒を下ろさず振ったドゥネーヴは、速い部分はより速くする傾向で随所に独特のアクセント、また激しい箇所では髪振り乱して掛け声まで。コンミス率いる弦は(ノンヴィブラート奏法はもう封印)音量小さめながら均質な響き、木管は個々は達者ながら全体ではピッチなどやや適当、オケ全体でも揃いが悪くフランスオケみたい、色気あるヴィブラートのHrソロが印象的だったブラス陣、全体では抑え目ながら終楽章ラストはTp,Tbが朗々、アンコールは口上付きで2曲、まずは「アルルの女」ファランドールを弦のスタッカート気味の表現とラストの猛加速で、続いて「マ・メール・ロワ」、とくれば終曲かと思いきや軽妙な第3曲、「幻想Symでは使わないのに」と気になっていたチェレスタ、木琴、グロッケンなどここで使用、ラヴェルが得意そう、と感じる多彩な音色でした。
チェリの時は重厚壮大、ノリントンの時はイギリスっぽい爽快ブラス、そしてドゥネーヴになるとフランスオケっぽい色、とこのオケは指揮者によってかなり変わるんですね、当たり前ですが。
朝の都バスでは暖房が入っていて、寒がりの自分には嬉しい!けどやり過ぎかな、と感じ、サントリーへと向かう夕方の銀座線では逆に冷房が!と言うか少なくとも冷風が上から降ってきて逃げまどい、帰りの高速バスでまたも冷風が頭上から降ってきて愕然、4月の平年より低めの日に冷房なんて、とても正気の沙汰とは思えません(怒)。
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