2013年4月25日木曜日

予告編、氷姫、メッセージ - 海堂尊「極北クレイマー」

 ナゴヤドームで1勝出来て満足、あと深夜観戦のCL準決勝第1レグ、バルサの0-4敗退には衝撃、負けても0-1か1-2程度かと思ってました。

 あと今週の「クロユリ団地~序章~」の主人公、見たことあるなー、と思っていたらホクロで思い出しました、何とあの相楽樹(「同級生」シリーズ!)、主役級は初めてでは。

 春っぽく少し霞んだ陽気、最低11度台は高め、そして日中の最高22度弱は実に1週間振りの平年超え、昼休みの壁打ち時には太陽の周りに虹が、つまり傘がかかってました。

 本日は少し前に読んだ本から、先月だったかNHKで「極北ラプソディ」のドラマ版を放送していて、録画はしたんですが「原作読まなきゃ観られんし、確か100円で購入済だった筈」と発掘して読んだのがこれ。

 ただ「極北ナントカ」って点しか一致しておらず、読んだのは、と言うか文庫になってるのは「極北ラプソディ」の前日譚たる「極北クレイマー」の方でした(涙)。

 これまでの一連の桜宮サーガ、特に「螺鈿迷宮」と密接に関係しているようですが、すっかり忘れているので定かではありません。

極北クレイマー 海堂尊
 極北の地方都市に赴任した青年医師の苦悩と奮闘を通じて地方医療や行政の現状を問う医療エンターテイメント、これまで脇役だった"氷姫"も活躍、ただミステリー度はゼロ、最後に次作の主役と思われる人物が颯爽と登場してくる場面は感動すら覚えますが、それだけに予告編的印象強し、これまでもAIの重要性などメッセージ性はありましたが、本作はいつにも増してその比重高く、「イノセント・ゲリラの祝祭」でも取り上げた医療への司法の介入、何より実際に起きた産婦人科医起訴事件に対する抗議、が本作の主眼なのでは。

 これまでの大多数の著者の作品の例に漏れず、本作も文庫で500頁に満たない量なのに何故か上下分冊、このあこぎな商法が宝島社文庫から始まって角川文庫、講談社文庫、そしてこの朝日文庫と綿々と受け継がれるのって、ホント良識を疑います。(その点新潮と創元はエライ!)

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