2013年4月18日木曜日

連三紀流"藪の中"&"○○○○○(全て伏字)" - 連城三紀彦「白光」

 おええ、甲子園で2勝しといてドームでは3連敗するのか…。

 晴れ時々曇り、朝12度とかなり高め、日中も21度強とやや高め、昼休み同僚との週一テニスの際、コート裏には藤の花がいっぱい咲いてました。

 本日はメルクル&PMFの先行発売日、マーラー5番の最安席を1800円でGET出来て幸せ。

 今日は先日読んだ本から、メジャーになって以降やや恋愛小説に傾いている著者による、比較的近年(2002年)の本格物長編です。

白光 連城三紀彦
 或る夏の日に起きた幼女の死、1人称と3人称を併用した多視点記述を用い、視点人物が変わる度にその真相が万華鏡の様に変化してゆく「羅生門」(あ、これは映画だった)じゃなくて「藪の中」的世界、ただリドルストーリーではなくちゃんと結論はあり、それなりに伏線の回収も、著者特有の天地が反転するが如き驚きはありませんが、ある趣向を実現させるために精緻に書かれた物語です。
<< 以下ネタバレに付き未読の方は飛ばして下さい!! >>
 著者のやりたかったことの一つは、(某名作とは違うスタイルによる)"全員が犯人"という趣向の"毒入りチョコレート"風提示ではないかと感じました。

 更に新しい「造花の蜜」も100円入手済み、今読み始めてます。

 明日はインキネン&日フィルのシベリウスチクルス初参戦です!

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