2018年10月20日土曜日

エッティンガー&東響のやりたい放題幻想

 鬼門NHKホールでブロムシュテット&N響のマーラーを聴いた後サントリーへ、エッティンガー&東響の幻想です。

 エッティンガーを聴くのは久し振りな感じ、東フィルとのマーラー1番はなかなかのケレン味立ったと記憶しています。で調べてみるとそれ以外に東フィルでツァラローマの祭マーラー5番東響でサロメを聴いていて、ツァラとサロメは普通、祭はケレン味たっぷり、5番はいま一つだったみたい。

 (個人的には)ややキャラがカブっている気がするバッティストーニは見る度に太っている気がしますが、エッティンガーはどうでしょう?

10月20日(土) サントリーホール
 ダン・エッティンガー&東響 ワーグナー ヴェーゼンドンク歌曲集、ベルリオーズ 幻想Sym
 前半ワーグナーのソリストはエドナ・プロホニク、第3曲がまんまトリスタンで驚き、体型維持してるエッティンガーは滑らかな棒で精妙な弱音、アンコールが2曲!でR.シュトラウスとシューベルト?後半お目当て幻想は何とHpが指揮者脇左右に2台ずつ!正面からだと1stVnとVlaの第1、2列を遮っている状況、Hr4,Tp4(うちコルネット2)、そしてあれ?音合わせが終わってもTbとチューバが出てきません(ストライキ?)、エッティンガーは冒頭からとんでもなくテンポを動かし、いろんな声部を強調して極端な表現、とやりたい放題!第2楽章はオブリガートコルネット付、もうちょっと派手に吹いて欲しいところ、第2楽章後にHp奏者がハケると入れ替わりにTb,Tubaが入場、この両者4楽章以降しか出番が無い(たぶん)ことを初めて知りました。草笛はRD後方の出入り口付近、(普通強弱をつける)雷鳴ティンパニはどれもほぼ最強音、第4楽章冒頭のHrはゲシュトップ、終楽章の鐘は舞台上左端、コル・レニョの部分では木管がベルアップ!後半2楽章は勿論ケレン味たっぷり、どちらもラスト1音はブラスを残すかっこいい切り方、第4楽章はその余韻中にブラボーを叫んだ方が約1名、たぶん確信犯(笑)。

 いやあ、たぶん幻想は4-50回は聴いてると思うのですが、これまでで最も破天荒な演奏でした。


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