2014年10月23日木曜日

狂気の中に潜む秀逸なファイダニット - 佐藤友哉「フリッカー式」

 うーん、阪神またドラフト1位くじに連敗してもうた…。

 本日も先日読んだメフィスト賞作から、第21回受賞作品です。

フリッカー式 佐藤友哉
 ある連続殺人事件を軸として、妹の復讐を図る主人公と犯人の映像が見える女性との2視点で進行し、終段は何でもありな展開へと疾走する狂気の物語、(ライトノベルに通じてない自分が勝手に想像する)ライノベにありがちな文章や舞城王太郎の真似(←「煙か土が食い物」は第19回と時期が近いのでただの偶然かも)などもあって個人的には読むのがややシンドかったですが、各所に散りばめた小ネタが判る人には面白いのでは、またミステリー部分は今ひとつながら、ファイダニットとしては秀逸な発想です。

 2作連続してメフィスト賞としては期待値を下回るミステリー度でした。

 明日は(うまく行けば)ラザレフのショスタコ4番です、豪演に期待!

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