2013年10月30日水曜日

ムーティ&東京春祭オケのヴェルディ

 爽やかな晴れ、朝の最低13度弱、日中最高22度弱と高め、お盆以降ずっと続く減量モード、体重復帰まであと0.5kgって所まできました。

 午後は講義で横浜へ、それが終わるとコンサートのため錦糸町へ、時間に余裕あり電車賃ケチって東横→地下鉄と遠回り、今夜もスカイツリーが綺麗です。

 聴いたのは例年春に開催している東京・春・音楽祭の一環、ヴェルディ生誕200年記念イヤーの特別公演とのこと、特別編成の桶を指揮するはムーティです。

10月30日(水) すみだトリフォニー
 リッカルド・ムーティ指揮東京春祭特別オーケストラ ヴェルディ シチリア島の夕べの祈り、運命の力、マクベス、ナブッコ
 ぱっと見、オケは都響メンバーが主体か、前半はHr4,Tp4,Tb3そしてチューバの位置にあのT型のコントラバスTb(チンバッソというらしい)が、最初は"シチリア島"序曲、全体に柔らかサウンド、ただ弦はボリュームと伸びがやや不足しブラスも含めて音像は小さめ、パーカッション(ティンパニは外人奏者)のみ要所で激しい打ち込みが印象的、ムーティらしい水際立った切れ味が余り出ておらず驚く程精彩を欠くサウンド、続いて"シチリア島"第3幕のバレエ音楽「四季」、これも曲が単調な上にサウンド小ぶりでやや退屈、休憩を挟み後半はオケ後方ひな壇に東京オペラシンガーズ(男女約50人ずつ)が登場、オケはTpが減って2本に、まず運命の力序曲、やっと弦に少しキレが感じられましたがまだ期待値より低め、続いて独唱者2名が入場し、矢部コンマスの泣かせるソロから始まりオルガンまで加わる"運命の力"第2幕フィナーレ、男声合唱がなかなかの迫力、続いて"マクベス"第4幕および"ナブッコ"第3幕から合唱中心の曲、ここでも合唱が迫力、締めは"ナブッコ"序曲、実演は初めてで序盤がTbの見せ場だってことを初認識、そのTbサウンド美しく、中盤のTpソロも見事、ただ後半追い込む部分のキレはぼちぼち程度とムーティの期待値には遠く及ばず終演、アンコールは無し、アンコール用の楽譜はあったっぽいのに…。

 この音楽祭が"東京のオペラの森"だった頃の東京のオペラの森管は若くてイキのいい奏者がいっぱいで弦などサイトウキネンを思わせる凄い響きがしましたが、現在の東京春祭オケはそれとはキャラが違い、寧ろジャパン・ヴィルトゥオーゾ・オケの如くメンツの割にぱっとしない響きに感じました。

 因みに上記の"チンバッソ"、ワーグナーを意識したヴェルディが、チューバを愛用したワーグナーに対抗して使用し(したがってヴェルディではこっちが正当)、イタリアオケではチューバの代わりによく使われる、との説をネットで目にしました。

 コンサートの時間帯、東京では1滴も降ってませんが、地元南茨城では凄い雨だったとのこと、確かに帰ったら大きな水溜りが一杯ありました。

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