2015年11月13日金曜日

ヒメノ&コンセルトヘボウのシェエラザード

 連日最高15度台と寒々、昼休みの壁打ちは昨日から長パン着用と弱腰、ただ構内の紫ムクゲ、殆ど葉も落ちたのにまだ2、3花を付けてます。

 夜は東京に出てコンセルトヘボウ、指揮するヒメノは未知の人、と言うか誰? 調べてみるとスペイン出身、元はコンセルトヘボウの打楽器奏者で指揮者活動は比較的近年らしい、一応ヤンソンスの副指揮者だったとのこと。

11月13日(金) サントリーホール
 グスターボ・ヒメノ&ロイヤル・コンセルトヘボウ管 チャイコフスキー PC2番、R=コルサコフ シェエラザード
 弦は音域順に並び、FgとClは左右逆、前半チャイコPC2番は(たぶん)初めての曲、第2楽章でピアノを差し置いてVnとVcのソロが続き「トリプルコンチェルトかよ!」とツッコみたくなりました。ソリストはお辞儀の深いユジャ・ワン、最初は体調が悪いの?かと思わせるノリの悪さ、でも激しい指使い、最後は少しノリもよくなり、拍手に応えてアンコールを4曲も!まずやや指クルクルロマン系(シューマンとのこと)、続いてショスタコでも有名「2人でお茶を」をジャズ風に、そしてトルコ行進曲を激烈指クルクル系アレンジで、最後はしみじみ系(グルック"オルフェオとエウリディーチェ"からとのこと)。
 後半R=コルサコフはHr4,Tp2,Tb3、コンマスソロがノーブルな色気、初めて見るヒメノは貴公子風、棒が流れる様な美しさ、全楽章を続けて演奏し、全体に全く奇を衒うことなくオーソドックス、オケに任せる部分多く、それが木管陣の妙技(特にOb)とよくマッチ、Hrトップも見事、ブラスは全体に控えめ。アンコールはまずカヴァレリア・ルスティカーナを遅めテンポで情感たっぷり、続いてバルトークに現代曲っぽいテイストを加えたような忙しくユーモラスな曲(リゲティ!とのこと)を賑やかに。

 終楽章クライマックスでもブラスを余り吹かせなかった点が物足りなかったですが、オケ任せにする部分が多かったせいか、コンセルトヘボウってやっぱ上手いんだ、と思わせてくれたので満足。

0 件のコメント:

コメントを投稿