2023年1月31日火曜日

シリーズ番外編は都市名限定? - 米澤穂信 「巴里マカロンの謎」

 連日の冬晴れながら朝の最低-2度台と4日振りにマイナス5度割れせず、ただ日中の最高7度台とやや低め、まだまだ冬終わらずの感。

 本日は週末に読んだ本から、米澤穂信の小市民シリーズ第4作、刊行当時はから11年もの間が空いて待望の新作、だったらしいのですが「冬期限定」ではなくて時系列が戻っての短編集、番外編的扱いか、よってタイトルもクイーン「国名シリーズ」風。

巴里マカロンの謎 米澤穂信
 主人公二人が決裂する前、1年生の頃のお話が4編、どれもそれなりに楽しめましたが、「伯林あげぱんの謎」の人を食った伏線が印象的。

 本作で新キャラとして妹分の秋桜さんが登場するのですが、レーン4部作をシメるための駒として「Zの悲劇」でサム・ペーシェンスを導入したように「冬季限定」に必要な駒なのでは、とつい勘繰ってしまいます(←ペーシェンス・サムだった…)。

2023年1月30日月曜日

2023千葉オープンTTC大会2月

 冬晴れ、昨日ほどではないにせよマイナス5度と冷え込む中、今年の初戦千葉オープンTTC大会2月に参戦、1回戦第1シードの学生に0-6,0-6で瞬殺、デュースにすらならないシバかれっぷり、よって帰りは駅まで3㎞罰walk、途中日陰に雪が残っていて驚き、柏って…。

 今日貰ったアドバイス:
勢いのあるボールを浮かずにしっかり返せるようにするべし、そうすればネットプレーも活きてくる。

2023年1月29日日曜日

今季最高の冷え込みにグラズノフ4番 - 小久保大輔&ラスベート交響楽団

 連日の冬晴れ、朝は-7.5度!と今季最高の冷え込み、の中東京に出て午前テニス。

 最高8度台と昨日よりは少し上がった午後、荻窪で聴いたのはグラズノフを継続的に取り上げているロシア語名オケ、今回は4番です。

1月29日(日) 杉並公会堂
 小久保大輔&ラスベート交響楽団 メンデルスゾーン 静かな海と楽しい航海、サン=サーンス アルジェリア組曲、グラズノフ Sym4番
最初のメンデルスゾーン、Tpの隣にTbは不在、代わりにオフィクレイドなるレア楽器がいてビックリ!見たのは2度目位か。続くサン=サーンスはHr4,Tp4(うちコルネット2),Tb4、ブラスまずまずの吹きっぷり。後半のグラズノフはHr4,Tp3,Tb3、終楽章コーダでのTpハイトーンがキマってました。パーカッションが大挙入場してアンコールもグラズノフ、何だか賑やかなバレエ音楽。

2023年1月28日土曜日

カーチュン&日フィルの暑苦しいラフマニノフ2番

 オペラシティで高関&シティフィル"英雄の生涯"を聴いた後、カーチュン&日フィルのラフマニノフプロのためダッシュでみなとみらいへ、とは言え前者が14時開演、後者は17時開演(←何故こんな中途半端な時間)のため少々無理があり、前半のPf協3番は間に合わず、とは言え協奏曲は興味が無いので無問題。

 ホール着は30分過ぎ、余裕でまだPC3番をやっており、終わったのが50分!ソリスト小菅優はアンコールもやっていたので前半だけで60分弱!

1月28日(土) みなとみらいホール
 カーチュン・ウォン&日フィル ラフマニノフ Sym2番
後半2番はHr5,Tp3,Tb3、譜面台を使わないカーチュンは各フレーズをしつこいくらい細かく指示し、動き回りつつ時折ジャンプ!低弦をかなり強調していたのが印象的、第3楽章など細かく指示し過ぎて流れが悪くなったかも、ブラスはHr,Tpなど吹きっぷりよく、終楽章最後の頂点も弦よりブラスを強調するスタイル、拍手に応えてアンコールに熊蜂の飛行。

 くどい位のカーチュンの細かい指示はマーラーに向いてると思われ、今後日フィルとどんどん演ってくれそうで楽しみ。

 終演後は先にホール入りしていた友人と合流しドックヤードガーデンでタイ飯、「ドッグ(犬)」かと思っていたら船の「ドック」だったんですね。

高関健&シティフィル、端正な英雄の生涯

 冬晴れ、朝は冷え込んで今年4度目のマイナス5度割れ、早起きして東京に出て午前テニス。

 午後からはコンサートのハシゴ、まず初台で新規ラーメン店を探訪してから聴いたのは高関&シティフィルによる英雄の生涯。ホール到着時は高関のプレトーク中でした。

1月28日(土) オペラシティ
 高関健&シティフィル ベートーヴェン "献堂式"序曲、PC3番、R.シュトラウス 英雄の生涯
前半の苦手ベートーヴェンは睡眠タイム、最初の序曲はTbがいて驚き、続くPf協のソリストは身重の小林愛実、アンコールが無くてホッ。後半お目当てR.シュトラウスはHr9本(←プレトーク情報、3階Lからは見えず),Tp5(全員男),Tb3(2nd美人奏者)、弦はプチ対向配置、高関は標準テンポで端正な音作り、Tpが1st,4thともまずまずの吹きっぷり。戦いを告げるファンファーレは舞台上でミュート使用、戦争部分の迫力はそれなり、業績部分での振幅大きい表現が印象的。

 その後ダッシュでみなとみらいへ、カーチュン&日フィルのラフ2です。それはまた次の記事で。

2023年1月27日金曜日

珍しい女性主人公 - 道尾秀介 「スタフ staph」

 曇りのち雨、最低マイナス2度弱と冷え込み緩んだ代わり、日中は最高6度弱と寒め。

 本日は今週2度の東京通いで読んだ本から、著者にしては珍しく女性が主人公です。

スタフ staph 道尾秀介
 離婚を機に新しくキッチンカーを始めた女性が巻き込まれるドタバタ犯罪劇、この著者だけにヒネリは楽しめますが計画にやや無理があってミステリーとしてはいま一つの感ながら、人間ドラマとしてはお得意の子供をからめてまずまずかも。

2023年1月26日木曜日

チョン&東フィルのブルックナー7番

 冬晴れ、朝冷え込んで今年3度目のマイナス5度割れ、日中の最高も9度弱と低め。

 東京に出て夜はブルックナー7番東西対決の第2弾、チョン&東フィルです。かなり前に聴いたこのコンビの8番は豊麗な演奏でした。7番はどうでしょう。

1月26日(木) オペラシティ
 チョン・ミュンフン&東フィル シューベルト 未完成、ブルックナー Sym7番
前半シューベルト、Hr2本なんですね。第1楽章提示部第2主題のチェロがかなり抑え気味だったのと、展開部開始の低弦トレモロの強調が印象的、ラスト1音はディミヌェンド、続く第2楽章は振幅大きな表現。後半お目当てブルックナーは最後列に左からHr5,専業のワーグナーチューバ4、その前列にTp4,Tb3、チョンは標準テンポ、各パート丁寧に指示を出していた尾高とは違って個別指示はしない一筆書きスタイル、第1楽章コーダのアッチェレはやや強め、第2楽章の抒情性ぼちぼち、第3楽章の躍動感は高め、Tpの吹きっぷりよく全体に豪壮サウンド、10数年前の8番の時ほどの迫力ではないにせよ似た印象です。掟破りのブラボーを叫ぶ人あり(←と思ったら声出し自体は解禁されたとのこと、タイミングはフライングでしたが…)。

 7番東西対決、ブラスの鳴りはこちらに軍配。

2023年1月25日水曜日

雪のオールロケ - 桃尻娘 ピンク・ヒップ・ガール <'78>

 曇り時々晴れ、朝の冷え込み-4.5度、日中ほぼ0-1度台と今季1番の寒さ、室温8度も今季最低値、昼休み凍えながら同僚との週一テニス、夕方は歯医者、通院2度で無事終了。

 本日は31日間無料キャンペーン中U-NEXT視聴した映画から、フジのTVシリーズに感動して原作を読んだのは確か学生の頃、この映画版はそれよりかなり前、ほぼ原作刊行時のにっかつ作品、妙に画質が悪かったのが残念。

桃尻娘 ピンク・ヒップ・ガール <1978 日>
 冒頭の狩人で大爆笑、レナちゃんが友達に振り回されるお話、予算が少ない筈なのにほぼオールロケ!雪まみれで苛酷なロケをこなす竹田かほりは偉大、脱ぎ役の友達はナイスバディだけど、うーん。原作とは違う話になってますが、オチが可愛い。

竹田かほりの抱えるキャンバス地のスーツケースが自分が上京時に買った物と酷似していて個人的ツボでした。

2023年1月24日火曜日

初雪の日に尾高&大フィルのブルックナー7番

 曇り時々雨か雪、朝はプラス気温、日中は最高10度強とぼちぼちながら、夕方から気温は急降下して夜半にはマイナス2度台に。

 夜は東京でコンサート、なので仕事は休みにして早々と出掛け、日中は川崎の地下劇場で目の保養。

 夕方サントリーへ、今週はブルックナー7番による東西対決があり今夜がその第1ラウンド、尾高&大フィルの引っ越し公演です。去年もこのコンビはブルックナー、5番を聴かせてくれました。

 今月は何故か前プロに邦人現代作品がカップリングされるケースが多く(これで4公演目!)、個人的にはシンドいです。

1月24日(火) サントリーホール
 尾高忠明&大フィル 池辺晋一郎 Sym10番、ブルックナー Sym7番
前半邦人作品はHr5,Tp3,Tb3、現代的な響きながらそこそこ聴ける約18分、9番を書いても健在で10番に進めてよかった。後半ブルックナーはHr5,Tp3,Tb3、TbとTubaの後方に専業のワーグナーチューバ4名、そのワーグナーチューバが安定度高く、この曲から登場の美人Tbトップは相変わらずいい吹きっぷり、尾高はそこそこ精力的にオケをドライブ、Vnをよく鳴らし、オケ全体でもまずまずの重厚サウンド、ただ何となく去年の5番より低弦が薄い印象、終楽章コーダに向けて寄せては返す盛り上がりの設計も見事、ラスト1音が消えてからも会場は5秒程の静寂、お行儀良いお客さんでした。

 深夜の帰り道、自宅最寄り駅の周りは所によりうっすらと雪、初雪か。家の室温も9度と今季2度目の10度割れ。

2023年1月23日月曜日

不思議のパラレルワールド第1作 - 小林泰三 「アリス殺し」

 曇り時々雨、朝マイナス0.4度と冷え込み甘めながら日中は最高5度台と寒々。

 本日は先週末読んだ本から、著者の長編は初めて。

アリス殺し 小林泰三
 現実世界と「不思議の国(および鏡の国?)のアリス」の世界がリンクして起きる連続殺人、その特殊ルールを巧妙に使ったトリックに引っ掛かってつい読み返したくなりましたが、本歌?を意識した文章が苦手だったので読み返す気は起きず(笑)、ただ「アリス」の基本知識がない(←自分です)と気付かない伏線あり。終盤のグロ描写が筆者の真骨頂と思われます。

 本作が評価されたせいかその後シリーズ化されてますが、次作以降は未入手。

2023年1月22日日曜日

ティラミス、歌、詩的なセリフ - 劇団東京座 「血の婚礼」

 錦糸町でアマオケのマーラー9番を聴いた後中野に行き観劇、チケットプレゼントに当選しての参戦、観たのはスペインでは古典らしい「血の婚礼」、映画やフラメンコを含めタイトルはよく見かけるのですが観たことはなく、どんな話か知りません。

 中野駅の南西に小劇場が集まる一角があり時々そこへは行きますが、今回の会場は南口を出て反対方向、なかのZEROに向かう途中にある地下劇場、初めての訪問です。

1月22日(日) 中野あくとれ
 劇団東京座 「血の婚礼」
休憩無し1時間55分、ヒロインの婚礼の日に元カレが起こした騒動が引き起こす悲劇、実際に起こった事件がヒントとのこと。セットはシンプルながら垂れ布を効果的に使用、詩的なセリフが多くシェイクスピの如き古典の趣、原作がそうなのか演出なのか、題名から想像した血なまぐさいシーンは皆無。登場人物が唐突に食べるティラミスが美味しそうでお腹がグーッと鳴り、婚礼前の歌が素敵でした。

新春のマーラー9番 - 森口真司&フライハイト交響楽団

 冬晴れ、朝は4-5日振りのマイナス気温、日中も最高8度強と低め、早起きして東京に出て午前テニス。

 昨日会場で一緒になったのとは異なるテニス仲間に「昨日のソリスト可愛かったんだけど」とレポすると「荒井里桜はN響との共演でも素晴らしかった」とのこと、やはり有名らしい。

 午後錦糸町で聴いたのはアマオケによるマーラー9番、よく大曲をやってくれる団体で少し前のマーラー6番3番は見事でした。今回の9番はどうでしょう。

1月22日(日) すみだトリフォニー
 森口真司&フライハイト交響楽団 バッハ 前奏曲とフーガ、マーラー Sym9番
最初のバッハはシェーンベルク編でHr4,Tp4,Tb4、Hrトップがマスクしたままの演奏でびっくり(特殊な穴あきマスク?)!Tpが抜群の吹きっぷりで全体でも大迫力。後半マーラーはHr4,Tp3,Tb3、各パートそこそこ安定し、Tpトップはここでもいい吹きっぷり、終楽章後半クライマックスなどかなりの音量、静々と進んだコーダ最後の一音が消えた後の黙祷は10秒程度、アンコールは無し。

 この後は中野に移動して観劇、それはまた次の記事で。

2023年1月21日土曜日

B管1本のペトルーシュカ - 鈴木衛&アウローラ管弦楽団

 飯守&シティフィルのシベリウスプロで骨太サウンドと美人ヴァイオリニストを満喫した後、ミューザに移動して聴いたのは都内にいくつかあるロシア語名オケのうちの一つによるオールロシアンプロ、特に前プロのハチャトゥリャンのレア曲が楽しみです。

1月21日(土) ミューザ川崎
 鈴木衛&アウローラ管弦楽団 R=コルサコフ スペイン奇想曲、ハチャトゥリアン 「バレンシアの寡婦」組曲、ストラヴィンスキー ペトルーシュカ
女性は色とりどりのパーティドレス、最初のR=コルサコフはHr5,Tp2,Tb3、Hrソロがエロくて見事、ここのFlトップが本日のMIP、全体の迫力はぼちぼち、続くハチャトゥリャンはHr6,Tp4,Tb3、Tpがいい吹きっぷり、ハチャトゥリャンらしい曲想ながら爆裂サウンドの箇所は無し。後半ストラヴィンスキーはHr5,Tp4,Tb3、Flトップが存在感、Tpトップは中盤のソロは勿論、ラストのミュートハイトーンまで(たぶん)B管1本で吹き切る豪腕でMVP、オケ全体も重厚サウンド、アンコールは無し。

飯守&シティフィルの骨太シベリウス2番と美人ソリストのシベコン

 冬晴れ、昨日12度超だったせいか朝はプラス気温、ただ日中は最高8度台と低め、朝寝してから東京に出て門前仲町でテニス、その後はコンサートのダブルヘッダー。

 まず住吉で聴いたのは飯守&シティフィルのオールシベリウスプロ、飯守翁もいつまで健在か分からないし、と急に思い立ち(売切れなので)掲示板で前日GETしての参戦、彼の指揮はワーグナー、ブルックナー、マーラーしか聴いたことが無いのでどんなシベリウスを演るのかも興味津々。

1月21日(土) ティアラこうとう
 飯守泰次郎&シティフィル シベリウス フィンランディア、VnC、Sym2番
最初のフィンランディアはHr4,Tp3(1st&3rdが女性),Tb3(2nd美人奏者)、入退場は介助者付きで足元が覚束ない感じの飯守翁でしたがこの曲は立ったまま指揮、オレンジ色の髪のTbトップがいい吹きっぷり、ただ全体的なブラスの迫力はぼちぼち、弦がシャープなサウンド、中間部Vnの旋律のバックのバスドラロールが大きかったのが印象的。続くVn協ではHr4名中3名が女性、ここは座っての指揮、ソリスト荒井里桜がとても可愛くて驚き、そして2階席後方まで届く芯の強い音。アンコールにはしみじみ系。後半2番はHr4,Tp3,Tb3、最初だけ立ってその後座った飯守は一筆書きの骨太サウンド、第2楽章序盤のチェロのピッツィカートをFg等が入って以降もずっとfだったのが印象的、男性に変わったTpトップがいい吹きっぷり、オレンジ髪Tbも依然吹きっぷりよく、終楽章最後のコラールは朗々として大迫力。

 たまたま会場で一緒になったテニス仲間に「ソリストめっちゃ可愛いんだけど」と伝えたら「僕はその荒井里桜を聴きに来た」との返事、有名だったんですね。

 この後はミューザに移動してアマオケのロシアンプロへ、それはまた次の記事で。

2023年1月20日金曜日

カーチュン&日フィルの明快オケコン

 晴れ、朝プラス気温と冷え込まず、日中12度と暖かめ。

 東京に出て連夜のコンサート、一昨年のマーラー5番がとてもよかったカーチュン・ウォン&日フィルのコンビ、細々とした指示で面白い演奏をしてくれるカーチュンがオケコンをどう料理するのかが楽しみ、昨夏亡くなった知人の形見チケットによる参戦です。

1月20日(金) サントリーホール
 カーチュン・ウォン&日フィル 伊福部昭 シンフォニア・タプカーラ、バルトーク 管弦楽のための協奏曲
前半伊福部はHr4,Tp4(1stアシが女性!),Tb3(昨夜見た巨大Tbも)、カーチュンは細かく指示してメリハリたっぷり、Hrがいい鳴り、Tbも派手なグリッサンド、Tpトップはアシと共に両端楽章最後はピッコロ使用。昨年ミッチー&N響で聴いた同曲よりサウンドが明快で曲に馴染みのない自分にはより楽しめました。後半バルトークはHr4,Tp3,Tb3、ここから登場のTpトップオッタビアーノは第3楽章中盤などいい吹きっぷり、終楽章前半の難所跳躍ハイトーンもバッチリ!弦の鳴りもなかなか。相変わらず指示の細かいカーチュンは時々独特サウンド、また第4楽章ショスタコ7番を揶揄する部分や終楽章の弦など諧謔味を強調、終楽章の雄大なクライマックス、ラスト1音はHrを残す鮮やかフィニッシュ。

2023年1月19日木曜日

ヤングヤマカズ&読響のアルプスSym

 今週の「リバーサル・オーケストラ」第2話はFl奏者フィーチャー回、坂東龍汰も実際に吹いてるかに見える演技が見事。ただバイトのせいで遅刻が多いFl奏者キャラは「ベートーベン・ウィルス」と同じ、なのでこれ以上寄せないで欲しいところ、Ob平田満が認知症にならないことを切に祈ります。

 曇り時々晴れ、昨日暖かだったせいか冷え込み甘くプラス気温、ただ日中は余り上がらず8度台、大晦日に取れた右下奥歯の詰め物、その場で嵌め直したら意外としっかりついているので半月ごまかしてましたが、思い立って昨夕歯医者へ、現場でも簡単に取れずドリル粉砕で除去してからの詰め直し。

 夜は東京に出てヤングヤマカズ&読響の第2夜、メインは楽しみですが今回も前プロが苦手な邦人現代作品なのでやや不安。

1月19日(木) サントリーホール
 山田和樹&読響 矢代秋雄 Sym、R.シュトラウス アルプスSym
前半矢代は3管編成、中央にPfとHp2台、Hr4,Tp3,Tb3、先週の黛と比べると聴きやすく第3楽章などメシアンみたい。1stVn2列目が麗しい。後半お目当てR.シュトラウスはHr8(うち4人はワーグナーチューバ持ち替え),Tp5,Tb4(バストロは巨大楽器使用),Tuba2、舞台裏のバンダは2階席センター後方のスペース?ヤマカズは氷河あたりからちょくちょくスローダウン、急に遅くなったりするため呼吸が合わない箇所も、長谷川Tpトップは輝かしい音色でハイDもばっちり、松坂Hrトップも快調、要所での全体の迫力もまずまず、かなり長めだった最後の1音が消えた後は15秒の黙祷。

 先週のマーラー6番に続いて舞台裏音源の位置が独特でした。

2023年1月16日月曜日

SF、ホラー寄り - 小林泰三 「完全・犯罪」

 えっ!Gyao終わっちゃうんですかぁ?ショック…。

 昨夜から日中に掛けて雨、その間気温は5-6度台と一定値、夜になって晴れると気温降下しマイナスに。

 本日は週末読んだ本から、手に取ったのは先週に続き小林泰三氏の短編集。

完全・犯罪 小林泰三
 SF、ホラー寄りの5編、唯一のミステリーとして期待したカーへのオマージュ「ロイス殺し」もミステリー部分は興趣が薄くガッカリ。まるでTV「世にも奇妙な物語」と感じた1編はホントにそうでした(笑)。

 ミステリーよりこっちの分野が氏にとっての本領なのでしょう。

2023年1月15日日曜日

びっくりアンコールのレスピーギ&シベリウス - 金子建志&千葉フィルの教会のステンドグラス、シベリウス1番

 曇り、朝は連日のプラス気温、日中は10度台とぼちぼち、早起きして東京に出て午前テニス、午後アマオケ。

 午後津田沼まで行って聴いたのはFM名解説でお馴染み金子建志氏率いる千葉フィル、氏によるパンフのマニアック解説と前半のレスピーギのレア曲が楽しみです。

1月15日(日) 習志野文化ホール
 金子建志&千葉フィルハーモニー管弦楽団 レスピーギ 教会のステンドグラス、シベリウス Sym1番
前半お目当てレスピーギはHr4,Tp3,Tb3、弦はプチ対向配置、大中小3つのドラを活用、(通常)舞台裏のTpは舞台の左袖でピッコロ使用、第2曲およびオルガンも入る終曲はまずまずの迫力。後半シベリウスもHr4,Tp3,Tb3、Tpトップがいい吹きっぷり、アンコールはTpが4本になりオルガン奏者も入場、何?と思ったら何とサン=サーンス3番の終楽章(後半)!Tpのハイトーン見せ場が2コーラス目でオクターブ下げた?のは残念ながら、最後はティンパニが両手でぶっ叩き、ラスト1音は史上最長に伸ばしてフィニッシュ!

 このオケのメイン会場の習志野文化ホールが今春で閉館し、付設のパイプオルガンの維持も不透明な状況とのことでアンコールを含めオルガンをフィーチャーした曲にしたとの由。

2023年1月14日土曜日

字幕少なし古典劇 - 東新大学校 「かもめ」

 午前久我山でテニス、午後住吉でアマオケの後、大山に移動して観たのがこの学生演劇、板橋ビューネ2022/2023と題して色々な団体を招聘して催されている企画の一つに招待サービスに当選しての参戦、今回のテーマは「作家が亡くなっていること」、勢い古典が多くなります。

1月14日(土) サブテレニアン
 東新大学校 「かもめ」
チェーホフの古典を韓国の学生が演じる休憩無し約70分、装置は椅子代わりの立方型箱馬のみのほぼ素舞台、ト書きをそのまま俳優が喋る演出が個性的、ただそのト書きを除くと通常のセリフ(もち韓国語)には字幕が1-2割しか出ないため、原作を知らない自分にはストーリーや人間関係(登場人物10人!)が半分しか判らず(涙)。ヒロインニーナ役が可愛い。

変わったカップリング - スティーブン・孝之・シャレット&オーケストラ・ルゼルのシベリウス6番、ブルックナー4番

 曇り、昨日の陽気の影響か朝の最低2度と今年初のプラス気温、早起きして東京に出て今年最初の練習、コート近くの梅林公園ではもう紅梅が咲いてます。

 練習を途中で抜けて午後コンサート、夜観劇とハシゴ、まず午後に聴いたのはアマオケ、電通大オケのOBOG中心に結成された団体とのこと、シベリウスとブルックナーという変わったカップリングです。

1月14日(土) ティアラこうとう
 スティーブン・孝之・シャレット&オーケストラ・ルゼル シベリウス Sym6番、ブルックナー Sym4番
前半シベリウスはHr4,Tp3,Tb3、シャレット氏はやや発展途上の弦から澄んだ響きを引き出してます。後半ブルックナーはHr6,Tp4,Tb3、Flトップが存在感、コンミスから交替したコンマスが超熱演型、ブラスの吹きっぷりまずまず、アンコールはバッハの編曲もの。

 この後は大山に移動して観劇、それはまた次の記事で。

2023年1月13日金曜日

聴き初めはヤングヤマカズ&読響のブラッシュアップされたマーラー6番

 一昨日スタート「リバーサル・オーケストラ」、「ベートーベン・ウィルス」のパクリかと懸念したけどひと安心、それより門脇麦がホントに弾いてるかのように見える演出が素晴らしい(←音を当てているのはPPTの新コンミス、髙木凜々子さんとのこと)、ディーン・フジオカ以来かも。

 連日の冬晴れ、朝の最低マイナス3.1度ながら日中の最高15度とポカポカ陽気、のせいか花粉症の症状が発生、乳酸菌ドーピング(今季はビオフェルミン)開始。

 東京に出て夜は今年の聴き初め、ヤングヤマカズ&読響のマーラー6番、亡き知人の形見チケットでの参戦です。7-8年前の日フィルとの全曲チクルスの時はぱっとしなかった印象のある彼のマーラー、少しは変わったでしょうか。

1月13日(金) サントリーホール
 山田和樹&読響 黛敏郎 曼荼羅Sym、マーラー Sym6番
前半の黛は弦を2群に分けて左右に配置、中央にPf,Hp,チェレスタ、木管が左で金管が右のリアル2管編成、現代っぽい曲想で20分強なのに自分にはシンどかった…。後半マーラーはHr9,Tp6,Tb4、2ndFlに日フィル素敵な難波さん、ヤマカズは基本すっきり系の解釈ながら急にスローダウンしたり(第1楽章再現部アルマ主題の最後、第3楽章後半クライマックス前の弦のppグリッサンド、終楽章提示部第1主題登場時、コーダのTbレクイエムなど)、要所でかなりタメたり(2回目のハンマーの手前やラストの一撃の前など)と日フィルとの同曲よりケレン味アップ!アンダンテは第3楽章でかつ旧譜(両方賛成!)、ここでの抒情性もたっぷり。オケはカンブルランとの同曲より弦が厚みを増した感じながら、ブラスの迫力はやや減じた印象。舞台裏のカウベルはPブロック後方廊下(初めてかも)、終楽章終盤のシンバルの花は3組、最後の1音が消えた後は約15秒の黙祷。

 7年前の日フィルとの時よりやりたいことが音になっている印象でした。

2023年1月11日水曜日

流し雛とラストシーン - 田園に死す <'74>

 U-NEXT(31日間無料体験中)で大場久美子版「コメットさん」視聴、第1話冒頭からカールが出てくること(たぶん「刑事犬カール」の後番組?)、「キラキラあいののほしー♪」で始まる主題歌が最初の5話は無かったこと、ウルトラセブンも出ていたこと、全68話もあったことにビックリ!突然彼氏ができてでもすぐ死んじゃう、という記憶に残る謎エピソードがちゃんとあったのを確認。

 連日の冬晴れ、朝マイナス5.7度と冷え込み強く、最高10度台と日中やや暖かめ、昼休み同僚と今年の打ち初め。

 実は九重佑三子版「コメットさん」の歌って作詞が寺山修司らしいです。ってことで本日は今年4本めの寺山映画、上記と同様U-NEXT視聴。

田園に死す <1974 日>
 時計へのこだわりはこの頃から既に。前半少し退屈しましたがメタ的展開になって面白くなりました。ピントの合わない流し雛(笑)とラストシーンが印象的。八千草薫が出ていてビックリ(勿論脱ぎません)!あと白塗りの有無の基準は何なんでしょう?

2023年1月9日月曜日

メタ&パロディ多め短編集 - 小林泰三 「大きな森の小さな密室」

 成人の日、実家から夜行バスで早朝東京着、関東は冬晴れ、最低マイナス2度弱、最高は14度弱とややポカポカ、バスターミナル東京八重洲(←もう少しこのネーミングどうにかならんかったのか)で時間を潰し、午後は川崎の地下劇場でリラックス。

 結局実家には9日間も滞在したのに1度も雪積もらず、雪掻きの要なく運動不足、12月はあんなに積もったのに。

 帰省の行き帰りで読んだ本がこれ、著者の作品を読むのは初めて。

大きな森の小さな密室 小林泰三
 「モザイク事件帳」の文庫化改題で短編7編、読者への挑戦つきの表題作が正統なフーダニットで印象深く(理由はネタバレにて)、あとはメタかパロディ色強め、登場キャラなど著者の過去作を読んでいるとより楽しめる趣向か。

<< 以下ネタバレにつきご注意下さい >>
 ハウダニットがファイダニットに転じるダイナミズムが素晴らしい。

2023年1月7日土曜日

クックー、クックー - 上海異人娼館/チャイナ・ドール <'81>

 寝正月7日め、最低3度台最高9度台とやや高め、曇り時々雨、昼に親戚と焼き肉ランチ。

 お正月はテラヤマづいており「そう言や高橋ひとみはこの作品で脱いでないのか?」ともう1本ネットアーカイブ視聴、日・中・英・仏4か国語が飛び交う英語字幕版を鑑賞(日本版より6-7分短い!)、公開当時の日本ならボカシだらけなのでは。

上海異人娼館/チャイナ・ドール <1981 仏/日>
 「O嬢の物語」続編の翻案とのこと、タイトルは上海だけど香港にしか見えない。K.キンスキーが出てるのが凄く、その彼女役がパーフェクトボディ。主役はややロリ系、殿山泰司が存在感。動かない影と水中ピアノの浮上が印象的、主人公の子供が日本人に見えず、お得意マッチ芸が微笑ましい。脚本に岸田理生の名前も!素敵な音楽は勿論J・A・シーザー。「ドアから海」を除くと幻想的なカットは少なめ。

 高橋ひとみは脱がない役どころでした。

2023年1月6日金曜日

手毬とスイカ - 草迷宮 <'79>

 寝正月6日め、曇り時々雨か雪、最高9度とやや暖かめ。朝2度にわたって地震、と思いきや自衛隊機の衝撃波、午後たまたまあった震度1の地震よりずっと揺れました。と言うか戸がガタガタ揺れる音が凄かった…。

 本日も「さらば箱舟」に続き寺山修司没後40周年で2月に観る劇の元ネタとなる映画、ネットアーカイブで拾っての視聴。

草迷宮 <1979 日>
 母の手毬歌の歌詞を求めてさまよう青年の視る幻想、30数分と短いせいか飽きず楽しめました。手毬がスイカに変貌する辺りの手毬少女が最高、(三吉彩花によく似た)心中の娘が可愛い。

 三上博史はこの頃からのお気に入りなんですね。

2023年1月5日木曜日

脱ぎ損? - トロイ <'04>

 寝正月5日め、最低1度強最高6度弱、ここ数日と同様雨か雪、本日もBSで映画1本鑑賞、冒頭15分逃したため録画スタート&U-NEXTで補完してからの追っかけ視聴。
トロイ <2004 米>
 英雄アキレスを中心にトロイヤ戦争を描くスペクタクル史劇(子供の頃に読んだストーリーと少し違う気が…)、オープニングの戦闘シーンで掴みはOK、どこまでが特撮か判りませんが遠景など迫力の映像、最後の空撮も美しい。ただペーターゼンならより独自性が欲しいかも。ピーター・オトゥール、ジュリー・クリスティなど大御所に全く気付かず(涙)。D.クルーガーは折角脱いだのに公開版ではトリミングされているのが悲しい。

勿論肝心のシーンはディレクターズカット版で確認済み、美しい。

2023年1月4日水曜日

ザ・ピーナッツは? - 泥だらけの純情 <'63>

 寝正月4日め、最低0度台最高5度台、雨か雪、降ってはいるけど積もる気配無し。BSで邦画鑑賞。

泥だらけの純情 <1963 日>
 チンピラとお嬢様の悲恋物語、吉永小百合のなぞなぞが可愛く、「冬のソナタ」など数々のオマージュを生んだ雪のシーンが美しい。

 最後の方に至って1度観たことを思い出すボケ老人…。

2023年1月3日火曜日

100年経ったら - さらば箱舟 <'82>

 寝正月3日め、雨か雪、最低0度最高7度、昼晴れ間が出たので買い忘れていた親戚用のお年賀菓子を購入すべく近場(3-4km)のショッピングモールまで自転車でGO、ついでにシリアルと牛乳も、帰り道ラスト500mで雨に捕まる。

 今年は寺山修司没後40周年、2月に「さらば箱舟」舞台版観劇予定なので、元ネタの映画をU-NEXT視聴。

さらば箱舟 <1982 日>
 ガルシア・マルケス「百年の孤独」のテラヤマ流翻案、ストーリーは?ですが映像的には色々な試みが面白い。高橋ひとみは「ふぞろいの林檎たち」の前に脱いでたんですね!

2023年1月1日日曜日

セイイエス - イエスマン <'08>

 寝正月1日め、曇り時々雨か雪で積雪無し、気温は終日4-8度、BSで1本映画を鑑賞。

イエスマン “YES”は人生のパスワード <2008 米>
 あらゆる問いに「イエス」と応えることで人生が変わる男の話、ジム・キャリーは少々苦手なので余り観てないんですが、「ライアー・ライアー」とややかぶってる内容、とは言え気軽に楽しんで観られました。ヒロインがバンドで歌う奇妙な歌が素敵。