2015年3月4日水曜日

サロネン&フィルハーモニア管の豪演シベリウス5番

 一昨日の「Rの法則」で頭脳パンが石川ローカルと知りビックリ! ビックリと言えば今週の「全力坂」、何故か短縮版になってます。

 一昨日あたりから花粉症の症状が激化、今朝の通勤途上ではくしゃみ29発(涙、職場が遠くなり去年までより自転車走行距離が伸びてるので)、昨年乳酸菌ドーピングが効いたと思ったのは単に花粉量が少なかっただけだったのか…。

 加えて月曜夜にソヒエフ&トゥールーズ終演後川崎で家系ラーメンを食って以降腹具合悪く、昨日朝は鼻水&腹痛&頭痛&吐き気、この内鼻水と頭痛は花粉症と思われますが、腹痛と吐き気は悪い物でも食ったんじゃ、という症状。

 無理して職場に行くも(特に吐き気に耐えられず)ダウン、犬猫治療法に移行、職場で半日寝て、夜家に帰って翌日昼まで寝て、その間少量の水以外飲まず食わず、かなり回復したので職場に寄ってからコンサートへ。

 聴いたのはサロネン&フィルハーモニア管の初日、メインはシベ5、シベリウスと言えばこのコンビの2番が自分の中では同曲最高の演奏だっただけに今回最も注目している演奏会、ややフラフラ&鼻水ダラダラな状態でも逃せません。

 またシベリウスの5番に関しては自分の中で最高だった演奏はヴァンスカ&ラハティ響が初来日してチクルスをやった時の5番(2度目の5番はここ)、まず原典版の5番を聴いて「やっぱ原典版の方が凄い!」と思った数日後、現行版の5番を聴いて「現行版の方が凄いじゃん、と言うか5番って本来こんなに凄かったんだ」と思い知らされた経験が忘れられません。

 今宵はそれを超える演奏に期待!

3月4日(水) サントリーホール
 エサ=ペッカ・サロネン&フィルハーモニア管 ブラームス VnC、シベリウス トゥオネラの白鳥、Sym5番
 最初はTpやFlがいない特殊な編成、何が始まるのかと思えばトゥオネラ、成程、冒頭の弱音の精妙さとバスドラの存在感が印象的。続くブラームスのソリストは肉付きの良くなったヒラリー・ハーン(と言うか身重?)、万雷の拍手に応えてアンコールにバッハの明るめの曲。
 後半お目当て5番はHr5,Tp3,Tb3、例によって指揮姿はカッコよく、弱音と強奏の落差大きく、第1楽章の強奏部では音が眼前に壁の如く聳え、コーダの追い込みは強烈、緩徐楽章でも強奏時のスケール雄大、そして何より終楽章、Hrの主動機が鳴り出す部分で急にスローダウン、その後もテンポのオンオフを繰り返して壮大なクライマックスへ、弦を含め兎に角フィルハーモニア管の音はデカい、ティンパニの打ち込みも激しく、ブラスは少々乱れても構わず豪快に吹かせて怒涛の音響洪水、改めて凄い曲だと思い知らされる豪演でした。アンコールは定番悲しきワルツを例によって弱音をかなーり弱く。

 間違いなく自分の聴いた同曲ではNo1でした。日曜のみなとみらい公演(シベ2)を迷っている人は必ず行った方がいいと思います、ケレン味や大音響が好きな人なら。

 NHKの収録があり、かつフライングの起こりやすい5番だったせいか、場内ではしきりに「拍手はタクトが下りてから」のアナウンス、ただトゥオネラが終わってからは20秒近い静寂がありましたが、5番の時は1発目のジャン!の後に拍手をした人が約1名いました(笑)。

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