2015年3月7日土曜日

異国情緒と極限状況のファイダニット - 梓崎優「叫びと祈り」

 遂に今夜、史上初めて御手洗ものの映像化がオンエア、昨日「島田先生どうしちゃったの?」と書きましたが、調べてみればちゃんと御大自らフジHPに1文を寄せ「玉木+堂本組は、現在考え得る限り、最高の配役と思います。」と書いていらっしゃいます。

 しかも上記キャスティングは御大自身の希望だったらしく、ここで対談までしてます!

 って訳で島田御大お墨付きとあらば逃せません、しかもいきなり「占星術」などとせず「傘を折る女」としたのは賢明な選択、その内「数字錠」あたりも如何でしょう?

 曇り時々雨、この土日は千葉でテニス合宿、の予定でしたが上記ドラマを観るべく合宿をキャンセルして自宅待機、と言うのは嘘、火曜に吐き気や腹痛で寝込んで以降、復活はすれどまだ食欲が戻っていない状況、一方合宿地は白子で3食苦手な海の幸、「出された物は残さない」主義ゆえ元気な時でも苦労するのに、今の体調では気分が悪くなること必定、と判断してキャンセル、家で大人しくしてました。

 本日は先日読んだ本から、デビュー作にして2010年度「このミス」3位に評価された作品です。

叫びと祈り 梓崎優
 ジャーナリストの主人公が世界の各地で遭遇する謎がその異国の特性を活かした論理で紐解かれる短編集、巻頭「砂漠を走る船の道」の砂漠での連続殺人に関するファイダニットが圧倒的、あざとい小ネタにも本格魂を感じます。伝染病で全滅寸前のジャングル奥地といった極限状況で推理合戦する「叫び」での稚気も楽しく、世評に違わぬ個性的な本格でした。

 明日はサロネン&フィルハーモニアの最終日、シベ2です!

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