2015年12月25日金曜日

リサイクルショップのホームズとワトソン - 道尾秀介「カササギたちの四季」

 そこそこ晴れて最高15度弱と暖かく、湿度が高いので春に近い陽気、有給取って東京に出て観劇&アマオケのマーラー、の予定でしたが、出なきゃいけない会合を入れられて泣き寝入り。

 本日は先日プチ帰省した際、携えた有栖川作品を往きの18切符の旅で読みつくしたため、帰りに読むべく実家で手に取ったこの道尾作品。

カササギたちの四季 道尾秀介
 リサイクルショップを営む主人公達に舞い込む4つの謎がほのぼのと解き明かされる連作短編集、ホームズ役の如何にもミステリー的な解決をワトソン役が文字通りサポートしつつ、実は、と言うお話、ミステリー的要素と人情話的要素を絡めて巧いです、その巧さがやや鼻につく程(笑)。
<< 以下ややネタバレに付き未読の方は飛ばして下さい!! >>
 基本はホームズ役による仮の解答の後に、ワトソン役による真の解答が提示される構成ですが、後者がより人情話度の高いのに比して、前者はミステリー的により面白いものになってます。

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