朝の最低-1.5度と今季初のマイナス気温、とは言え12月9日で初マイナスとは例年よりかなり遅め。
だんだん冬晴れ、と呼べる空気感になってきた中、週に1度の横浜での講義、本日最終回、の筈が今日都合付かない学生が2名いて、来週に補講決定。
先日読んだ「流れ星と遊んだころ」の巻末解説(双葉文庫版)で千街晶之が、「「戻り川心中」や「夜よ鼠たちのために」などに匹敵する短篇集」と評し、かつ「中でも「喜劇女優」という一篇は、連城作品の極北と言える異様なまでの傑作である」とまで書いていた作品、「美女」の存在を知り、無性に読みたくなって、100円棚で発見、即読了。
やや恋愛小説に傾斜した時期(90年代)の短編集ですが、比較的ミステリー寄りのものが集まってます。
美女 連城三紀彦
恋愛・一般小説風の表題作(ドラマ化にぴったり!)からミステリー度高めのもの、実験的作品まで色々な8編、共通するのは全て何らかの"演技"が絡んでいること、世評の高い「喜劇女優」は傑作と言うよりは怪作、でも凄い試みであることは確か、ミステリー的には「夜の右側」「夜の二乗」が強い印象を放ちます。
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