2015年12月20日日曜日

紗幕と照明と呪詛の一人芝居 - 風姿花伝 プロデュース Vol.2 「悲しみを聴く石」

 朝日が昇ってから記録された今季最低マイナス4.7度はこの冬初めての身を切る寒さ、東京に出て午前練習、午後観劇。

 の予定が午前中は対抗戦に変更になり、この寒さでボーッと試合観戦するのは辛いのでパスして家に戻って洗濯大会。

 その後再度出掛けて目白で観劇、チラシが気になっていた舞台が丁度安く回って来たもの、目白で学習院と反対側に行くことは少ないため、早めに現地入りして世評高いラーメン店を訪問。

 ただ、居酒屋と昼夜で場所をシェア(と言うか、間借り)しているため、最初は「この辺の筈なんだけど、居酒屋しかないなぁ」と思ってしまい、かなーり分かりにくいお店でした。

 そこから更に西へ7-8分歩いて初めて訪れる劇場へ到着、原作はゴングール賞受賞の有名小説とのこと、新聞でも劇評の出る注目の舞台らしく、TVで目にする俳優さんが何人かいらしてます。

12月20日(日) Theater Fuusikaden
 風姿花伝 プロデュース Vol.2 「悲しみを聴く石」
バックグラウンドに中東の戦火の音が轟く一室、ベッドに寝る植物状態の元兵士とそれを看病する妻、その三方を囲む客席との間を幽かに遮る紗幕、看病と祈りに疲れた妻によって吐かれるイスラムの因習?ゆえに虐げられた女性の呪詛の言葉が徐々に高まり、真実が明らかになると共に訪れる衝撃の結末。寝たきりの夫はほぼ寝息をたてるのみ(時折涙も)、その他には招かれざる客としての若い兵士が少し出るだけ、よって実質妻役の那須佐代子さんの一人芝居、終盤紗幕が取り払われる仕掛けが効果的、そして基本静的な舞台の中で照明の効果が鮮やかで、熱演の那須さんの眼光の鋭さを倍加、息付く暇も無い濃密な90分でした。

 家に帰るとトヨタカップ、じゃなくてクラブW杯決勝、メッシはやはり凄い!と興奮していたら危うくエルツ&VSOのシベリウスのエアチェックを逃しそうになりました。

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